オリンパスイメージングは1月29日、ミラーレス方式のレンズ交換式デジタルカメラ「OM-D E-M10」を発表した。パッケージはE-M1本体のみのものと、交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-42mm F3.5-5.6 EZ」が付属するレンズキット、さらにもう一本の交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R」が付属するダブルズームキットの3種類が用意される。

発売はシルバーモデルが2月末で、ブラックモデルが3月。価格はいずれもオープンとなっており、推定市場価格は本体のみが80,000円前後、レンズキットが105,000円前後、ダブルズームキットが110,000円前後だ。

「OLYMPUS OM-D E-M10」(写真は「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-42mm F3.5-5.6 EZ」を装着したところ)

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2012年2月に発表された「OM-D E-M5」、2013年9月に発表された「OM-D E-M1」に続く「OM-D」シリーズ第三弾モデル。「OM-D」シリーズのエントリーモデルとして位置付けられる製品ながら、シリーズの特徴となっているEVF(電子ビューファインダー)を搭載する。W119.1×D45.9×H82.3mm、というコンパクト・薄型サイズのボディに、同時発表の標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-42mm F3.5-5.6 EZ」を装着すれば、厚さ約64mmという持ち運びに便利なサイズで撮影可能だ。質量は本体のみで約350g、付属充電池およびメモリーカード含む、アイカップなしの状態で約396gとなっている。

コンパクトサイズながら、シリーズ伝統のEVFもしっかり搭載

撮影性能面でも、フラッグシップ機「E-M1」と同じく81点の「FAST AF」や、8コマ/秒の高速連写機能を搭載。画面を広く細かく捉えるAFターゲットにより、小さな被写体にもピントを合わせられる。

内部構造

また、3軸対応のVCM方式手ブレ補正機構を搭載する点も「E-M1」と同じで、従来のボディ内手ブレ補正では対応が難しかったファインダー像への手ブレ補正や、光軸回転ブレ、低速シャッター時の四隅の揺らぎも効果的に補正が可能だ。手ブレ補正は全てのレンズで高い効果を発揮し、3.5段分のブレを補正する。なお、動画撮影時はこれに加えて電子手ブレ補正を併用する「M-IS」モードが機能。歩きながらの撮影時などブレ幅が大きい撮影に効果を発揮する。

撮像素子は有効1,605万画素Live MOSセンサーを、画像処理エンジンは「E-M1」と同じ「TruePicVII」をそれぞれ搭載。高い光学技術と相まって、画像処理エンジンの高い処理能力が高画質を実現する。

そのほか、スマートフォンやタブレット端末との連携を可能にするWi-Fi(無線LAN)接続機能、1/250秒同調の高機能内蔵フラッシュを搭載する。

主な仕様は、マウントがマイクロフォーサーズ、撮像素子が4/3型・有効1,605万画素のLive MOSセンサー、対応感度がLOW(ISO100相当)~ISO25600、シャッター速度が1/4,000~60秒となっている。EVFは表示画素数が144万ドット、視野率約100%、倍率が約1.15倍(35mmフィルム換算時約0.57倍、50mmレンズ・∞・-1m-1)。背面のモニターは約104万ドット・3型のタッチパネル式液晶で、上に約80度、下に約50度のチルトが可能。記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I、Eye-Fiカード対応)が利用可能だ。動画の記録形式はMOV、AVIで、記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD)/30p。バッテリーはリチウムイオン充電池で、撮影可能枚数は約320枚となっている。