岡山空港ターミナルは28日、中銀カードおよび三井住友カードと協力し、岡山空港内の免税店において外貨建てカード決済サービスを導入した。同サービスの導入により、海外発行カードを持つ訪日外国人客は、岡山空港内免税店の店頭でカードを利用する際、「自国通貨建て」か「円建て」か、決済通貨を選択できるようになる。

空港に外貨建てカード決済サービスを導入するのは、岡山空港が日本で初めてだという。

通常、海外発行のクレジットカードを日本の店頭で利用する場合、利用時点では円建てで決済し、為替レート確定後に、自国通貨で換算された決済額がカード発行会社等から顧客に通知・請求される。

同サービスでは、店頭でのカード利用時点で為替レートを確定させるため、従来の円建てでの金額に加え、顧客の自国通貨に換算された決済金額を店頭で提示し、顧客自身が円建てか自国通貨建てかのどちらで決済するかを選択できるようになるという。これにより、為替変動のリスクを心配することなく、顧客に安心して買物を楽しんでもらえるとしている。

訪日外国人数は2013年通年で1,000万人を超え、また、岡山空港でもソウル・台北・上海・グアムとの定期便が就航し、訪日外国人客の利用者数も今後ますますの増加が見込まれているという。岡山空港ではこのたび新たに「外貨建てカード決済サービス」を導入することで、訪日外国人客の決済ニーズに幅広く対応し、利便性向上を図るとしている。

三井住友カードでは、同サービスを海外との玄関口である空港へ導入することで、訪日外国人客の利便性を格段に向上させるとともに、日本で外貨建てカード決済ができることを訪日外国人客へ印象づける効果を見込んでいるという。今後も同サービスを、空港を初め、外国人客が多く利用する業種への拡大を推進していくとしている。