日本政策金融公庫は28日、2013年12月の全国小企業月次動向調査の結果を発表した。それによると、12月の売上DI(全業種計、季節調整値)はマイナス8.6となり、前月のマイナス4.4からマイナス幅が4.2ポイント拡大した。マイナス幅の拡大は5カ月ぶり。
業種別に見ると、製造業の売上DIは1.2と、2011年2月以来のプラスに転じた。他方、非製造業はマイナス10.2と、3カ月ぶりにマイナス幅が拡大し、このうち建設業を除く全ての業種で前月より悪化していた。なお、2014年1月の売上DIはマイナス5.0と、マイナス幅が縮小すると見ている。
12月の採算DIはマイナス2.2と、前月からマイナス幅が1.0ポイント縮小した。マイナス幅の縮小は3カ月連続。2014年1月の採算DIは1.5と、プラスに転じると見込んでいる。
2013年下半期の景況感DIは4.9と、2013年上半期のマイナス13.1から上昇。業種別に見ると、全ての業種で2013年上半期から上昇していた。一方、2014年上半期の景況感DIは0.8と、2013年下半期の実績を4.1ポイント下回ると予想している。
調査時点は2014年1月7日~9日。調査対象は日本政策金融公庫の取引企業(従業員数20人または10人未満)で、有効回答数は1,122社。