日本銀行は27日、2013年12月の企業向けサービス価格指数(速報、2005年平均=100)を発表した。それによると、広告や運輸など企業間で取引する価格水準を示す企業向けサービス価格指数は、前年同月比1.3%上昇の97.0となった。
8カ月連続で前年を上回り、2008年8月の1.7%以来、5年4カ月ぶりの高い伸びを記録した。また、前月比でも0.3%上昇した。
為替相場や海外景気の影響を受けにくい総平均(国際運輸を除く)では96.1となり、前年同月比で0.5%上昇、前月比でも0.1%上昇した。
業種別に見ると、運輸は前年同月比3.4%上昇し、うち外航貨物輸送は同20.0%上昇、貨物用船料は同13.6%上昇。広告は同0.9%上昇し、うち四媒体広告(テレビ広告、新聞広告など)は同1.2%上昇したものの、寄与度は前月より低下した。その他の広告(フリーペーパー、フリーマガジン広告など)は同0.2%の上昇。不動産も同0.4%上昇した。
併せて発表した2013年の企業向けサービス価格指数は、前年比0.5%上昇の96.3となり、2008年以来、5年ぶりにプラスに転じた。