iPhoneのホーム画面は、そのひとじしんを映しだす"鏡"です。なにが好きなのか、なにを気にしているのかみてとれますし、そのひとの性格までみえてくることもあります。ここでは、女子のiPhoneのホーム画面から、化粧などの外見や男女の恋愛に関する心理に詳しい心理学者であり、大学教員の平松隆円氏が、持ち主の性格や心理、行動をプロファイリングします。本稿を参考にすれば、ホーム画面さえみることができれば、その女子の口説き方までわかるかも!? 今回は28歳の女性Tさんのホーム画面です。

TさんとTさんのiPhoneホーム画面全3枚

Tさん

1枚目

2枚目

3枚目

プロファイリングと解説

さて、今回の女性はホームスクリーンが3枚です。この「iPhoneホーム画面プロファイリング恋愛術」をご覧のみなさんは、どこに注目されたでしょうか。ボクは最初、2つのことに目がとまりました。

一つは壁紙です。今までの女性たちは、自分で撮影したとおもわれる風景や食べ物などの画像や「Cameran」などから、お気に入りの画像を壁紙に利用していました。ですが、この女性はiPhoneにデフォルトで存在する壁紙を利用しているのです。

壁紙はデフォルトのまま(写真はホーム画面1枚目)

それはべつに悪いことではありません。ですが、カスタマイズ性の低いiPhpneで、唯一自由に変更できる壁紙をそのままで利用するというのは、「Lifebear」という予定・ToDo・メモをまとめてチェック・管理できる手帳系アプリがインストールされていたり、「乗換案内」という交通系アプリが一枚目のホームスクリーンにあることを考えると、かなり仕事用にiPhoneを利用しているのかもしれません。

その一方で、料理レシピの「クックパッド」、家計簿アプリの「ずぼら家計簿」、ヤマダ電機店頭でポイントカードとして利用できる「YAMADAモバイル」があったりと、プライベートで活用しているようですから、もしかしたら、あまりiPhoneに個性をだしたくないと思っているのかもしれませんね。

次に気づいたのは、二枚目のホームスクリーンのフォルダーです。これまでもフォルダーにアプリを収納している女性たちは、たくさんいました。ですがこの女性、わざわざフォルダー名を「使わないもの」と変更しているんです。

ホーム画面二枚目には「使わないもの」と記したフォルダがある

このあたり、意外と几帳面な性格が表れているのではないでしょうか。几帳面といえば、目的の駅までの所要時間や出口に近い車輌が一目でわかる「山手線Exit」、地下鉄の乗り換えや出口・駅施設などにアクセスしやすい車両がわかる「メトロタッチ」という交通系アプリがインストールされています。自宅から会社や学校など、毎日利用する場所であれば、たとえ上京したてでも、どこに乗れば便利かがわかっています。

ですが、もしかしたらいろいろな場所に行く機会が多いのでしょうか。少しでもロスをなくすために、この二つのアプリをインストールしているのだとしたら、かなりの几帳面な性格ではないでしょうか。それに、「クックパッド」や「ずぼら家計簿」、「YAMADAモバイル」などもあることですから、倹約家なのかもしれません。だって、「山手線Exit」や「メトロタッチ」がある反面、タクシーをよぶアプリがありませんよね。

ホーム画面三枚目には「メトロタッチ」やBIGBANG公式アプリがある

そうであるならば、思いつきで行動したり、時間にルーズだったり、予定を急にキャンセルしたりという対応は、この女性にとっては負担になるかもしれません。ちゃんと、誠実に接してあげてくださいね。

ちなみに、コーディネートをみることに特化した「WEAR」やBIGBANG公式アプリ「BIGBANGオフィシャルアプリ」がインストールされています。ファッションやBIGBANGを共通の話題にして、きっかけをつかんでみてはどうでしょうか。

平松隆円…化粧心理学者/大学教員
1980年滋賀県生まれ。2008年世界でも類をみない化粧研究で博士(教育学)の学位を取得。国際日本文化研究センター講師や京都大学中核機関研究員などを経て、現在はタイ国立チュラロンコーン大学講師。専門は、化粧心理学や化粧文化論など。よそおいに関する研究で日本文化を解き明かしている。NTV『所さんの目がテン! 』、CX『めざましどようび』、NHK『極める 中越典子の京美人学』など番組出演も多数。主著『化粧にみる日本文化』(水曜社)は関西大学入試問題に採用されるなど、研究者以外にも反響をよんだ。ほかに『黒髪と美女の日本史』(水曜社)など。