三陸鉄道は27日、南リアス線・北リアス線の全線運転再開を発表した。南リアス線は4月5日、北リアス線は4月6日から運転再開され、あわせて新車両も使用開始される。

東日本大震災から3年を経て、三陸鉄道が全線運転再開(写真はイメージ)

同社の路線は東日本大震災で大きな被害を受けたが、その後の3年間で復旧工事が進み、現在は北リアス線久慈~田野畑間・小本~宮古間、南リアス線盛~吉浜間で列車による運行が実施されている。残る北リアス線田野畑~小本間、南リアス線吉浜~釜石間も復旧し、運転再開後は南リアス線で上下各9本、北リアス線で上下各11本の列車が運行される。

新たに使用開始される新車両は計5両。うち3両は南リアス線でも活躍中の一般形車両36-700形で、北リアス線の老朽化した車両の置換えを目的に新造される。さらに、新お座敷車両36-Z1形、新レトロ車両36-R3形も1両ずつ導入予定。これら新車両については、昨年の南リアス線36-700形に続き、クウェートからの震災復興支援の一部が活用されるという。新車両の納入は3月20日頃とされている。

全線運転再開に合わせ、4月5日に南リアス線釜石駅前で、4月6日に北リアス線宮古駅前で、それぞれ記念式典を開催。運転再開記念列車も運行され、南リアス線では4月5日、新レトロ車両と36-700形の2両編成で盛~釜石間を1往復する。北リアス線も4月6日、久慈~宮古間で、新お座敷車両とレトロ車両の2両編成による運転再開記念列車を1往復運行。久慈発宮古行の列車については、久慈駅8時5分発の定期列車に連結されての運行となる。