JR東日本新潟支社は4月1日から6月30日まで開催される「新潟デスティネーションキャンペーン」に合わせ、日本酒をコンセプトにした新たな観光列車「越乃 Shu*Kura」(コシノ シュクラ)」を導入する。
同列車はキハ40・48形気動車3両を改造。外観は伝統色「藍下黒(あいしたぐろ)」という青みを帯びた黒に白を組み合わせ、凛とした「新潟の風土」をイメージした。 1号車は旅行商品専用車両で、展望ペアシート、くつろぎペアシート、らくらくボックスシート、フリースペースを配置。2号車は酒樽をイメージしたスタンディングテーブルを配置したイベントスペース。サービスカウンター(売店)も設置される。3号車はリクライニングシートやフリースペースを設置した一般客車となる。
名称の「越乃」は越後、「Shu」は酒、「Kura」は蔵、「*」は米・雪・花を意味しており、「越後の酒蔵と豊かな自然をイメージして命名した」という。運行開始は5月2日。6月いっぱいまで、快速「越乃 Shu*Kura」として、金曜日と土休日を中心に信越本線高田駅から飯山線十日町駅までの区間を1日1往復運転する。運行時刻は高田駅9時23分発・十日町駅12時10分着、十日町駅14時48分発・高田駅18時13分着。途中、日本海に一番近い駅とされる青海川駅にも停車(往路5分・復路27分)し、日本海の眺望を楽しむ演出を行う。
車内サービスについては、地元・新潟から迎えた酒・食・美の3分野の女性スペシャリストの提案を取り入れつつ、検討するとのこと。具体的な内容は2月下旬頃に発表予定。
JR東日本新潟支社はその他、「SLばんえつ物語」の1号車を「オコジョ展望車両」にリニューアルする計画も。すべり台やボールプールなどで子供たちが遊べるフリースペース「オコジョルーム」と、パノラマウインドウからの景色が楽しめる「オコジョ展望室」の2つのコーナーで構成される車両となる。これに合わせ、2~6号車の塗色をグリーン車(7号車)に合わせた「レトロ調大正ロマン」に統一するとのこと。