映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』の公開記念舞台あいさつが25日、東京・TOHOシネマズ 日劇で行われ、主演の西島秀俊とキム・ソンス監督が出席した。

映画『ゲノムハザード ある天才科学者の5日間』の公開記念舞台あいさつに出席した西島秀俊

今月24日に公開した同作は、第15回サントリーミステリー大賞読者賞に輝いた司城志朗の小説を基に、別人の記憶を"上書き"されていたことに気付いた天才科学者が、真実を追うアクション・サスペンス。『美しき野獣』のキム・ソンス監督がメガホンを取り、真木よう子らが共演している。

檀上では撮影トークなどに花を咲かせ、体を張ったアクションシーンも多く、アクション俳優としての一面も見せた西島は「監督が真面目な方で全然OKを出してくれなくて。『良かった。もう1回』が口癖で、どのテイクでも10回、20回やって、それだけ思いのこもったワンカットワンカットになっています」と苦労を語りつつも晴れやかな笑み。キム監督も自身の要求に応えた西島へ「危険なシーンが多くて『本当に西島さんがやっての?』って聞かれるけど、ほとんど全部やっていました」と絶賛し、「わたしも西島さんのファンとして怪我をさせてはいけないと思ってスタントマンを常に待機させていましたが、西島さんはご覧になるファンのみなさまに自分が感じているハラハラドキドキ感を本当に感じて欲しいという気持ちでやっていました」と西島の役者魂をたたえた。

さらに、キム監督が「そうやって(激しいアクションで)いじめるのが好きですから、満喫しました」と冗談を飛ばすと、西島は「俺も辛いのや痛いの好きですからね」とまさかのM発言。女性ファンが沸くとすかさず西島は「撮影現場でですよ」とフォローして笑いを誘った。また、登場する女性の誰かが主人公を騙している内容にちなんで「もしも愛する女性に騙されたらどうしますか?」との質問も。これに西島は「事情を聞いて、できるだけ許したい。あ、納得はしないとだめですよ。でも何か理由があるんだろうなって」と包容力ある大人の回答で、女性ファンを魅了していた。