iPhoneを保護するだけではなく、プラスアルファの機能を加えてくれる特殊な用途を持ったケースが、1月7日から10日まで米・ラスベガスで開催されたIT/デジタル関連の見本市「2014 International CES」の会場で多数展示されていた。それらの中から面白そうなケース7種類を実際に使ってみた。
iPhoneの電波感度を高める「高感度アンテナケース」
Absoluteが販売する「LINKASEPRO」は、iPhone 5/5Sの電波感度を高めることのできるケース。ケース本体には上下それぞれに収納式の棒状のパーツ=アンテナがあり、そこに金属片が埋め込まれている。この金属片がアンテナの役割をし、それぞれのバーを伸ばすとiPhone背面の金属パーツ部分と相互に作用して電波感度を高めることができるとのことだ。
上側のアンテナはWi-Fi用。一方下側のアンテナは3G/LTE用のもの。3G/LTEの対応周波数はBand1(2100MHz)、Band2(1900MHz)そしてBand4(1700/2100MHz、AWS)のみとなっている。アンテナの長さを変更することで他の周波数に対応できるという単純なものではなく、Absoluteによると他周波数への対応は現時点では難しいとのこと。価格は39.9ドルですでに一部の国で販売が始まっている。
iPhoneでプレデターの世界!赤外線カメラ搭載ケース
FLIRの「FLIRONE」は、背面に特殊なカメラを備えたiPhone 5/5S用ケース。背面に搭載した赤外線カメラを利用し、iPhoneでサーモグラフィーを測定することができる。センサーを動かすためのバッテリーも搭載していることからFLIRONE本体は21.59ミリと厚めのサイズであるものの、身の回りのあらゆるもののサーモグラフを一瞬にして測定できてしまう機能を考えればむしろ十分小型と言えるかもしれない。
本体サイズは139.7×69.96×21.59ミリ、重量は90.7グラム。サーマルカメラのためのアプリは無償で提供される。発売は2014年春の予定、価格は350ドル以下を予定しているとのこと。
あのブギーボードがiPhoneと合体
手軽にメモを取ることのできる電子黒板「ブギーボード」。これをiPhoneケースに内蔵していまったのがTegwareの「Bagel」だ。形状は最近海外で流行りのフリップタイプ。そのフリップの内側に小型のブギーボードが内蔵されている。カバーの中央にはスタイラスペンも内蔵されており、指先やこのペンを使ってブギーボード上に素早くメモを取ることが出来る。