2014年がスタートし、気がつけば1月も終わりに近づいてきた。これからの時期、体調面で気をつけたいのが「インフルエンザ」だ。とりわけ、1月末から2月上旬は毎年インフルエンザの流行がピークになると言われており、外出する際などは注意が必要だ。東京都は、今月19日までの1週間の都内のインフルエンザの患者報告数が「流行注意報基準」を超えたことでインフルエンザの「流行注意報」を発表。今後、大きな流行へと拡大する可能性があるため、インフルエンザの予防、拡大防止のために、より一層注意を払うよう呼び掛けている。

日頃、カフェなど人が多く集まる場所で原稿を執筆する機会も多い筆者だが、この時期の健康管理には特に気を配っている。その際、役に立っているのがAndroidスマートフォン向けアプリ「あなたの街のインフルエンザ速報」だ。本稿では、同アプリを中心に、スマートフォンを活用したインフルエンザ対策について解説していく。

NTTドコモが提供するAndroidアプリ「あなたの街のインフルエンザ速報」でインフルエンザ対策!

「あなたの街のインフルエンザ速報」とは?

「あなたの街のインフルエンザ速報」は、選択した地域のインフルエンザ流行情報や天気情報などをチェックできるAndroidスマートフォン向けアプリ。NTTドコモが提供するWebサービス「ドコモ環境ライブ」で公開されている情報をいち早く確認できるアプリとなっており、同サービスでは、ドコモの基地局などに設置された環境センサーを活用し、そこに蓄積された天気・環境情報をWebサイト上で提供している。

同アプリを利用するには、まず自身が住んでいる地域を選択して"マイタウン"に登録。すると、アプリ起動後に表示される"ホーム画面"に、選択した地域の天気情報やインフルエンザ流行情報が表示され、タップして詳細を確認することが可能。"マイタウン"に加えて、地元や勤務先など2つの地域を登録でき、"ホーム画面"のタブで地域を切り替えて流行情報などを確認できるほか、さらに現在地における流行情報も確認することができる。

最初に地域を設定。"マイタウン"のほかにも2つの地域を登録可能だ

アプリ起動後の"ホーム画面"上部で天気情報やインフルエンザ流行情報を確認できる

インフルエンザ流行情報の詳細画面では、周辺都道府県での流行傾向を地図の色分けでチェックできるほか、地域のインフルエンザ患者数、学級閉鎖しているクラス数を数値やグラフで確認可能。また、全国のインフルエンザ推定患者数などを紹介する解説コメントなども閲覧できる。天気情報では、現在の天気や気温、湿度などのほか、週間天気予報も確認することが可能だ。

周辺都道府県でのインフルエンザの流行傾向を地図の色分けでチェック

地域のインフルエンザ患者数を確認でき、世代別の人数もわかる

地域における学級閉鎖の状況を確認することも可能

設定画面で登録した地域のアラートをONにすると、毎朝9時頃にプッシュ通知が行われ、通知エリアからアプリを起動することで、最新のインフルエンザ患者数や学級閉鎖数などをポップアップで確認することができる。

アラートをONにすると、毎朝9時頃にプッシュ通知が行われ、通知エリアから最新情報を確認可能

アイテムをタップして"ぴーたん"とふれあうことで、スタンプを集められ、キャラクターのコレクションも可能

"ホーム画面"には、同アプリのオリジナルキャラクター"ぴーたん"が表示され、タップすると、手洗いやうがいなどのインフルエンザ予防の行動を促してくれる。また、画面左上には予防・回復アイテムが表示され、アイテムをタップすることで"ぴーたん"が元気になる。逆に、放置しておくと"ぴーたん"が弱ってしまうので注意しよう。アイテムをタップすると1日最大1個のスタンプを獲得でき、スタンプを集めることで"ぴーたん"の仲間をコレクションすることが可能。

ニュースではなかなか知ることができない地域ごとのインフルエンザ流行情報を確認できるので、患者数や学級閉鎖が増えてきたらマスクを着用して警戒を強めるなど、同アプリを活用してインフルエンザを予防することが可能になるだろう。キャラクターもかわいらしく、子どもに手洗いやうがいを習慣づけたいときにも利用できそうだ。

その他のインフルエンザ対策/健康管理アプリも活用!

「あなたの街のインフルエンザ速報」のほかにも、インフルエンザ対策や健康管理に役立つスマートフォンアプリは数多くある。ここでは筆者おすすめのAndroidスマートフォン向けアプリを紹介していこう。

インフルエンザアラート」は、インフルエンザの警戒レベルをプッシュ通知でこまめに確認できるアプリ。設定した地域や現在地の"インフルエンザ指数"を、30分や1時間などの指定間隔ごとに自動取得し、警戒レベルが高いときにはプッシュ通知で知らせてくれる。"インフルエンザ指数"は、気温と湿度から算出された指数で、インフルエンザが蔓延しやすい気象条件かどうかを表しており、指数の推移をグラフで閲覧することも可能。外出先での警戒レベルもこまめに確認でき、とくに外回りの仕事が多い人などにおすすめだ。

"インフルエンザ指数"でインフルエンザの警戒レベルがわかる「インフルエンザアラート」

地域や更新間隔を指定し、インフルエンザの警戒レベルをプッシュ通知で受信できる

いくら予防していても、ときにはインフルエンザにかかってしまうこともあるだろう。そんなときに活用したいのが、「Yahoo!家庭の医学」だ。同アプリでは、身体の部位や症状から病気や怪我を調べて、概要や治療法、予防方法などを確認することが可能。また、その病気に適した病院も検索でき、現在地周辺にある病院を一覧表示することが可能。引っ越ししたばかりで近所の病院に詳しくないときや、外出先でインフルエンザと疑われる症状がひどくなったときなどに役立つだろう。

身体の部位や症状から病気や怪我を調べられる「Yahoo!家庭の医学」

病気の概要や予防方法などを閲覧できるほか、病院の検索も可能

また、病院などの医療機関の検索に特化したアプリが、「メディカルiタウン」だ。起動画面から場所と目的を設定して、周辺の病院を検索することが可能。内科や耳鼻咽喉科といった診療科目のほかにも、休日・夜間外来といった項目やキーワードから、病院を探すことができる。病院を選択して住所や電話番号、診療時間を確認できるほか、病院までの経路検索やARによるルート案内も利用可能。自分や家族がインフルエンザにかかった際などに、慌てることなく病院を探して診察を受けられるはずだ。

病院などの医療機関の検索できる「メディカルiタウン」

場所と目的から周辺の病院を検索でき、ルート案内も利用可能

*  *  *

これから2月上旬にかけて、全国各地でよりインフルエンザが流行することが予想される。インフルエンザにかかると、熱や喉の痛みなどの症状がつらいのはもちろん、家族や同僚などにもうつしてしまう可能性があるため、予防には万全を期したいところだ。本稿で紹介した「あなたの街のインフルエンザ速報」をはじめとするスマートフォンアプリを利用して、この冬のインフルエンザ対策と健康管理に役立てていただきたい。