『舟を編む』の石井裕也監督最新作として注目される、俳優・妻夫木聡主演の映画『ぼくたちの家族』(5月公開)のイメージ画像が、このほど公開された。

映画『ぼくたちの家族』の若菜家の4人(左から弟・俊平役の池松壮亮、長男・浩介役の妻夫木聡、母・玲子役の原田美枝子、父役の長塚京三)

「本気で家族というものに向き合いたかった」という石井監督が、家族がもつ"業"に全力でぶつかった渾身の一作は、ある日突然、母が"がん"を宣告された家族の物語。大学生と社会人の息子と、父、母の4人で郊外の一軒家に住む若菜家で、原田美枝子演じる母・玲子に「脳腫瘍」が発見された。すでに末期症状で余命1週間の可能性も宣告され、長塚京三演じる父は取り乱し、妻夫木聡演じる長男・浩介は言葉をなくし、池松壮亮演じる弟・俊平は冷静を装おうとする。

突然母に訪れた病により、"どこにでもいる家族"に潜んでいた秘密、本音が表面化し、家族が培ってきたものは「波風をたてない」ことと、見えない借金だったことに気づく。ここで終われないと感じた男たちが「悪あがき」を決意し、そして起こした奇跡とは…。

これまで描かれることはなかったが誰もが知っている、真の家族の姿を描いた本作。問題があるからこそ、その先に希望があるという感動を見届けられる。