NECならびにNECアクセステクニカは24日、業界初となるBluetoothテザリング機能を搭載したLTEモバイルルータ「AtermMR03LN」を発表した。発売日は2月1日。イオンリテールでは25日から予約を開始する。
価格はオープンで、NTTドコモのクアッドバンドLTEサービスを利用した通信サービスである、「BIGLOBE LTE・3G」「@nifty do LTE」「ぷららモバイルLTE」に対応するLTEモバイルルータとして、各ISPより順次販売される。店頭予想価格は30,000円弱。別売となるクレードルの店頭予想価格は3,000円弱。
国内のLTEモバイルルータで業界初となるBluetoothテザリング機能を搭載し、最大約24時間の連続通信を実現したルータ(2014年1月24日現在、同社調べ)。同機能では、通常LAN側の回線をWi-Fiで接続する代わりにBluetoothで接続し、WAN側のLTE回線を利用できる。対応端末はBluetooth 2.1以上のPANUプロファイル対応機器で、通信速度は最大3Mbps(理論値)。Bluetoothテザリング機能を利用した場合、連続通信時間は最大24時間となる。
WAN側インタフェースは、NTTドコモが提供する最大150MbpsのクアッドバンドLTE(2GHz帯/800MHz帯/1.5GHz帯/1.7GHz帯)のほか、最大14Mbpsの3G回線にも対応。LAN側は無線LANおよびBluetooth 4.0(PAN-NAPプロファイル)に対応。無線LANはIEEE802.11a/b/g/nに加え、最大433Mbpsとなる最新の高速規格11acにも準拠する。
無線LANはWAN/LAN兼用で、公衆無線LANサービスをWAN回線とした無線LANルータ機能も搭載。サポートする公衆無線LANサービスは「BBモバイルポイント」「Wi-Fiスクエア(wi2 300)」の2種類で、自動切り替えも可能。アンテナ構成は、LTE/3G/GSPRが送信1×受信2、無線LANが送信2×受信2、Bluetoothが送信1×受信1。
スマートフォンとも連携し、専用の無料アプリ「Aterm Mobile Tool」から休止状態への移行や復帰、LTEとWi-Fiの接続切替、Bluetoothテザリング切替操作などが可能。また、QRコードによる簡易接続設定アプリ「らくらくQRスタート」やタッチパネルを使う「らくらく無線スタート」、簡易無線LAN設定システム「WPS」にも対応する。
「Aterm Mobile Tool」の対応OSはAndroid 2.1~4.2、iOS 4.3x / 5.0x / 5.1x / 6.0x / 6.1。このほか、Windows/Mac用ソフトウェアも提供する。「らくらくQRスタート」の対応OSは、Android 2.3~4.3、iOS 4.0 / 4.1 / 4.2 / 4.3 / 5.0 / 5.1 / 6.0 / 7.0。
本体サイズはW64×D111×H11mm、重量は約105gで、LTEモバイルルータで国内最薄、クアッドバンド対応LTEルータで国内最軽量を実現した(いずれも2014年1月24日現在、同社調べ)。本体にはタッチ対応の2.4型カラーディスプレイ(320×240ピクセル)を搭載し、表示を6色から選択可能。ポートはUSBのほか、micro SIMスロットも用意する。バッテリ駆動時間はBluetooth通信時で最大24時間、Wi-Fi通信時で最大12時間、ウェイティング時で最大30時間。
オプションのクレードルは、国内モバイルルータとして始めてGigabit有線LAN対応ポートを備える(2014年1月24日現在、同社調べ)。クレードルの本体サイズはW121×D39×H27mm、約65g。