米Microsoftが23日(現地時間)に発表した同社2014年度第2四半期(2013年10月-12月)決算は、四半期ベースで過去最高の売上高になった。企業向けおよびクラウド製品が堅調な伸びを維持し、またホリデーシーズンにXboxやSurfaceなどコンシューマ向けハードウエアが好調だった。
12月期の売上高は245億2000万ドル(前年同期比14%増)、純利益は65億6000万ドル(同3%増)で1株あたり利益は0.78ドルだった。売上・利益ともにアナリストの平均予想を上回っている。
分野別では、コンシューマ向け(デバイス&コンシューマ: D&C)の売上高が119億1000万ドルで前年同期比13%増だった。
D&Cのソフトウエアライセンシングは売上高53億8000万ドルで、前年同期比6%減。Windows OEMは3%減だった。コンシューマPC市場の縮小によってWindows OEM non-Proが20%減と落ち込んだが、大企業および先進市場における伸びでWindows OEM Proが12%増だった。コンシューマ向けOfficeの売り上げは24%減。Office 365 Home Premiumへの移行が影響した形で、移行による下落を約16ポイントとしている。
D&Cハードウエアは売上高47億3000万ドルで前年同期比68%増。Xboxの販売台数が740万台だった。内訳はXbox Oneが390万台、Xbox 360が350万台。Surfaceの売上高は8億9300万ドル。売上、販売台数ともに前期から倍以上の伸びとなった。
その他のD&Cの事業は売上高17億9000万ドルで、前年同期比10%減。2012年のホリデーシーズンに「Halo 4」が大ヒットしており、Xbox Oneの発売が目玉だった2013年はゲームソフトの売上が下落した。検索サービスBingは、検索広告の売上高が前年同期比34%増。米国市場におけるシェアが18.2%に伸びた。
企業向け(コマーシャル)は、売上高126億7000万ドルで前年同期比10%増だった。コマーシャルライセンシングが108億9000万ドルで同7%増。SQL ServerとSystem Centerが二桁の伸びを維持し、Windowsのボリュームライセンスも10%増だった。ランセンス以外の売上高は、17億8000万ドル(前年同期比28%増)。コマーシャル向けクラウドサービスの売上が107%増だった。