アイ・オー・データ機器は22日、HDD故障時のデータ損失リスクを大幅に低減するという仮想ファイルシステム「拡張ボリューム」を採用した、6ドライブ構成のビジネス向けNAS「HDL6-H」シリーズを発表した。1月下旬より発売する。価格は6TBモデルが185,000円、12TBモデルが230,000円、18TBモデルが268,000円、24TBモデルが360,000円。
「拡張ボリューム」は、ファイル単位でミラーリングを行う仕組み。RAID演算を行わないため高速で、障害時も当該ドライブのみのリビルド作業で復旧できる。AES 256bitの暗号化保存に対応するほか、RAID 0 / 5 / 6で運用することも可能。
また、本体装備のUSBポートを利用し、USBメモリやUSB HDDをロックキーとして使ったり(ロックキーを接続しないと共有サービスを開始しない)、HDL6-Hシリーズの実行容量と同サイズ以上のUSB HDDを用意してミラーリングすることもできる。Dropboxといったクラウドストレージとの連携機能や、プリントサーバといった機能も持つ。
ハードウェア面では、ウエスタンデジタル製のNAS用HDD「WD Red」×6基を搭載。ホットスワップ対応のカートリッジ式なので、HDD障害時や容量アップ時などに、ユーザー自身で交換できる。本体には自社の設計きょう体を採用し、剛性、エアフロー、振動の軽減を追及した。
インタフェースは、Gigabit Ethernet対応有線LAN×2、USB 3.0×2、USB 2.0×2。対応OSは、Windows XP / Vista / 7 / 8 / 8.1、Windows Server 2003 R2 / 2003 SP1 / 2008 R2 / 2008 / 2012 / 2012 R2、Mac OS X 10.5~10.9。推奨最大同時接続台数は、Windows機が50台、Mac OS機が8台。本体サイズはW279×D222×H202mm、重量は約10kg。