三井不動産商業マネジメントは、首都圏のビジネスパーソン1,200人(課長クラス以上の役職者600人、一般社員600人)を対象に、「食事に関するアンケート」を行い結果を発表した。調査期間は2013年12月18日~19日。
役職者は外食の頻度が高い
今回「仕事」と「食事」の関連性を調べるため、「仕事がデキる」と評価されている役職者と、一般社員との間にはどのような違いがあるかを調査した。
まずはじめに、1週間のうちに外食する頻度を聞いた質問では、朝食・昼食・夕食といずれの食事においても役職者が一般社員を上回る結果となった。
朝食を週1回以上外食すると回答した人は、一般社員は17.5%だったのに対し、役職者は24.5%。昼食においては週5回~6回外食するとの回答が一般社員の18.0%に対し、役職者は35.5%と2倍近くの差が生じる結果になった。更に夕食でも週に3回以上外食するとの回答が一般社員の15.8%に対し、役職者は24.4%。役職者の方が外食頻度が高い傾向が見られた。
役職者ほど「好き嫌いがない」傾向アリ
次に、食に関する意識について尋ねたところ、特に「食べ物で好き嫌いがない」「いろんな食材や料理を食べるのが好き」「栄養バランスを考えて食事をしている」の3項目で、「当てはまる」「やや当てはまる」という回答が役職者の方が高い結果となった。「ビジネスにおいても『仕事を選り好みせずチャレンジすること』『業務のバランスを考えること』は非常に大切な要素であり、仕事がデキる人ほど、食事でも同様の傾向があるようだ」と調査では分析している。
また、お店の選び方についても「あなたは食事に関する情報をどのように収集されていますか」と尋ねたところ、役職者は、「自分の足と舌を信じて」(54歳男性)、「歩いていて気になったら」(48歳女性)など、自分の感覚でお店を選んでいる人が一般社員より多い結果となった。
役職者の約4割が食に対して「こだわり」アリ
「食事に対してのこだわりが深い方だと思いますか」と尋ねたところ、役職者は39.7%が、一般社員は31.0%が「はい」と回答した。役職者がこだわるポイントは「肉の種類や部位の違いにこだわる」(51才男性)、「そばに関してはうるさい」(50才女性)、「ちゃんこ鍋にはこだわる」(53才男性)といった、自分の中でこれ、と決めたモノに関して深くこだわる傾向が見られた。
一方、一般社員の回答は「旬のものをたべる」(48才女性)、「うまいものは最後に食べる」(46才男性)、「食材が新鮮」(37才女性)など、特定の対象物へではなく習慣としての「こだわり」がある回答が多かった。
「広くいろいろなものに挑戦する柔軟さがありながら、専門的な知識を得ることに対する貪欲さを持つことが、仕事もデキる秘けつかもしれない」と調査ではまとめている。