画像はイメージ |
厚生労働省は、「新規学校卒業予定者の依然として厳しい就職環境を踏まえた就職支援の強化」として、文部科学省・経済産業省と連携し「未内定就活生への集中支援2014」を実施する。
"就職をあきらめさせない"ための取り組み
同省及び文部科学省は1月21日、平成25年度新規学校卒業予定者の就職内定状況を発表した。新規大学卒業予定者の就職内定率(平成25年12月1日現在)は76.6%、新規高校卒業予定者の就職内定率(平成25年11月末現在)は79.2%といずれも前年同期を上回り、リーマンショック以前の水準近くまで回復している。
しかし、求人倍率は内定率ほどの回復は見られず、新規学校卒業予定者の就職環境は依然として厳しさの残るものとなっている。そこで同省は、文部科学省及び経済産業省との連携により、未内定者を対象とした「未内定就活生への集中支援2014」を実施する。
「未内定就活生への集中支援2014」は、未内定の学生・生徒に"就職をあきらめさせない"ために、学校等とハローワークとの協力により未内定者の情報を共有する。ジョブサポーターが電話連絡等で新卒応援ハローワーク等の利用を未内定の学生・生徒に対して呼びかけるなど、一貫した就職支援を行う。
また、未内定の学生・生徒のために、中堅・中小企業を中心とした就職面接会を、3月末までの間に、大学生向けに124回、高校生向けに74回を開催する。更にジョブカフェにおいて、未内定者等向けにカウンセリングを実施するとともに、就職面接会等も行う。
地域の中小企業・小規模事業所も一体となって大学・ハローワーク等と連携。学生との日常的な顔の見える関係作りから新卒者等の採用・定着までを一貫して支援する体制を構築する。未内定就活生を対象とした合同就職説明会も予定している。
また、就職活動の長期化や内定が得られないことによる心理的負担を軽減するために、未内定の学生・生徒を対象にした心理的ケアも実施。新卒応援ハローワーク等に臨床心理士を定期的に設置する。
保護者を通じた未内定の学生・生徒への就職支援の周知にも取り組む。学校と連携し、保護者には就職の現状に対する理解を求め、新卒応援ハローワーク等の就職支援について啓発文書を送付する。これは保護者から、未内定の学生・生徒に対して様々な支援を受けることを勧めてもらうことが狙い。
主要な民間就職情報サイトに対しては、ジョブサポーターや新卒応援ハローワーク等の支援の周知のためのバナー掲載について協力を得て、未内定の学生への周知を徹底する。政府広報も活用し、新聞への広告掲載、ラジオ番組などで新卒応援ハローワークについて未内定の学生やその保護者への周知の徹底を図っていく。