女優の神田沙也加とミュージシャンで俳優のピエール瀧が、最新のディズニーアニメーション映画『アナと雪の女王』(3月14日公開)の日本語吹替版の声優に決定し、Wヒロインの妹・アナの声を神田が、アナの旅仲間で夏に憧れる雪だるま・オラフの声をピエール瀧が演じることが22日、明らかになった。

アナ役の声を演じる神田沙也加(左)と雪だるま・オラフの声を演じるピエール瀧(右)

同作は、運命に引き裂かれた姉妹を主人公に、凍った世界を救う"真実の愛"を描いた感動のドラマティック・ミュージカル。メインキャラクターであるアナ、エルサ、オラフは演技力のみならず歌唱力も必要とされていることから、日本語吹替版のキャストに注目が集まっていた。雪の女王・エルサの声は、女優の松たか子に先日決定したが、続いてこのほど、エルサとオラフの声も決定した。神田、瀧共にディズニー映画の声優は初挑戦で、劇中曲も実際に歌って演じている。

神田の起用に関しては、天真爛漫で姉想いながらもどこか寂しさを秘めたアナを体現できる演技力と、ずば抜けた歌唱力を兼ね備えているのは、数々のミュージカルで活躍している彼女しかいないということで決定した。神田は「自分が日本語版のオリジナルであるという自覚を持って演じました」と振り返り、「アナは感情がめまぐるしく変わって、それが表情に表れる女の子。どこか楽観的なところやがむしゃらなところ、そしてなんの根拠もないまま信じたものに対して強くなれるようなところは、私と似ているのかな」とアナとの共通点も語った。

瀧は、俳優のみならず電気グルーヴでミュージシャンとしても活躍しているおり、オラフの声を演じきることができると期待され抜擢。「ディズニーさんの気が変わらないうちに早く、『やろう!』と返事をしようと思った。『早く録ってしまおう!』という気持ちですね(笑)」と決定時の喜びを振り返った。

なお、同作は、『ライオン・キング』を抜いて全米興行収入ディズニー・アニメーション史上歴代No.1の大ヒットを記録。第71回ゴールデン・グローブ賞で最優秀長編アニメーション賞を受賞、第86回アカデミー賞では主題歌賞&アニメーション映画賞にノミネートされるなど、輝かしい結果を残している。