東日本大震災で津波により店を失った宮城県気仙沼の寿司職人兄弟が、店の再オープンに向けて奔走する姿を、お笑いコンビ・サンドウィッチマンが追うドキュメンタリー番組『これが東北魂だ あの味をもう一度! 気仙沼寿司物語』(TBS系)が26日16時より放送されることが22日、明らかになった。

震災からの復興目指す寿司職人兄弟に密着したサンドウィッチマン

震災で店を失った寿司職人兄弟の鈴木真和さん(40)と和洋さん(38)は、悩みながらも職人仲間と「流され寿司・気仙沼握り屋衆」というグループを結成。北海道から九州まで全国各地のイベントに出向いて寿司を握り、東北の現状や魅力を伝えながら、腕一本で生き抜いてきた。多くの支援を受けながら自分たちの進むべき道を確認し、「支え続けてくれた人たちのためにも再び気仙沼に店をオープンする」と誓う。

そんな「流され寿司」職人の熱い気持ちに心打たれたサンドウィッチマンが、兄弟に密着。また、全国的にも注目を集める米どころ、宮城県の瀬峰農場で極上のシャリ作りに挑戦するなど、再建に向けて応援も。ほかの出演者も力を合わせ、ウド鈴木は極上ネタを求めて気仙沼を巡り、春香クリスティーンは多くの人に広めるために新聞を作る。

サンドウィッチマンの伊達みきおは「震災直後は寿司が握れなくなるという状況まで陥った彼らが、また自分の店を気仙沼で持とうとして、おいしい寿司を握ることができるようになったというのは大きな一歩」と話し、「米作りは田植えも稲刈りも大変で、田んぼにはカエルもヒルもいました」と米作り体験についても振り返った。

相方の富澤たけしは「お店は流されたけど腕は流されていないという心意気、魂がものすごく伝わってきました」と兄弟の魂を受け取り、「マイナス面もあったと思いますけど、"気仙沼"という名前を何とかプラスにできるように頑張ってほしいと思います」とエールを送った。

プロデューサーの畠山督氏は、「『流され寿司・気仙沼握り屋衆』メンバーの復活劇を通して、宮城の豊かな食材と東北人の不屈の魂を描きます。あの日から間もなく3年。一歩一歩ではありますが、着実にかつてのにぎわいと元気を取り戻しつつある被災地の今を感じてください!」と、番組に込めた思いを語っている。