東京スカイツリーや東京タワーばかりが展望スポットではない。都内にはお金をかけずに、東京の街並から冠雪した富士山の眺望まで楽しめるスポットがある。その場所とは東京都庁の展望室。また、館内には展望室以外にも各種の施設があるので、お金をかけずに休日の1日を楽しめる、ちょっとした穴場なのである。
富士山も望める展望室は無料開放!
地上45階、202メートルの展望室までノンストップで55秒。東京都庁第一庁舎1階から専用エレベーターに乗ってあっという間に到着である。無料ということもあって、経済観念にすぐれた外国人観光客にも大人気。東京都庁の展望室は、連日多くの老若男女でにぎわっている。
カメラを手にした人が多いのは当然だろう。全面ガラス張りの窓から大パノラマが広がっているのだから。北東方面には東京スカイツリーが、南東方面には新宿御苑や六本木ヒルズや東京タワーが、南西方面には新宿パークタワー、東京オペラシティなどの高層ビル群、そして西方面には白く冠雪した富士山を望むことができる。
夜景なら北展望室へ
展望室は第一庁舎に北展望室(9:30-22:30)、南展望室(9:30-17:00)の2つがあるが、夜景を楽しみたいなら22時30分まで利用できる北展望室へどうぞ。西新宿という好ロケーションなので、新宿でデートのコースに展望室を選ぶカップルも多い。
北、南の展望室ともパスタや軽食、ドリンクなどを用意した飲食店があり、お茶を飲みながら眺望を楽しむこともできる。また、お土産店も充実しており、眺めてまわるのもけっこう面白い。
ラーメン400円の職員食堂、喫茶、本屋も
展望室に行っておなかが減ったなら、都庁職員食堂を利用するのがおすすめだ。第一庁舎の32階、第二庁舎の4階にある2つの職員食堂はいずれも一般に開放されており、定食やカレー、麺類など多彩なメニューを市価より安く味わえる。オーソドックスなラーメンが400円。その他のメニューも同様にリーゾナブルだ。ちなみに、夜はお酒も楽しめる。
この他、第一庁舎2階には全国観光PRコーナーがあって、毎日日本の各地域の魅力をPRするイベントが開催されている。イベントは週代わりで地域が変わっていき、どの地域であっても珍しい地元の特産品が格安で販売されているので、それを目当てに都庁庁舎を訪れる人も多いそうだ。
都庁庁舎及び隣接施設には、パスポート申請を行う旅券窓口や警視庁の運転免許更新センターもあり、そちらに出向く人は多いと思うけれど、足を運んだ折りにでも展望室や庁内のいろいろな施設を見て回るのも楽しいと思う。
喫茶店、コンビニ、本屋、郵便局、銀行と何でもそろっているのが東京都庁。すぐ隣には新宿中央公園もある。冬はちょっと寒いかもしれないが、春になればちょっとした森林浴気分だって味わえる。新宿駅から徒歩で7、8分ほど。用事はなくとも、一度ふらりと都庁に遊びに出かけてみてはいかがだろう。