近畿日本鉄道はこのほど、今年3月末までの期間限定運行としていた観光列車「つどい」について、9月末までの運行期間延長を発表した。4月5日から9月28日まで、土休日を中心に伊勢市~賢島間を計63日間運行する。

観光列車「つどい」

観光列車「つどい」は、伊勢神宮式年遷宮に合わせ、伊勢志摩地域の周遊促進を目的に昨年10月にデビュー。近鉄2000系を改造した3両編成で、床面までの大型ガラスとスリットが設置された1両目先頭部分の「風のあそびば」や、運転士気分が味わえる「こども運転台」(3両目)など、随所に工夫が施され、好評を博している。

現在は土休日や春休み・冬休み期間などを中心に、伊勢市~賢島間を1日2往復運転。当初の予定では今年3月30日で運行を終了するとしていたが、運行期間延長の要望が寄せられたこともあり、約半年間の延長が決まった。

「こども運転台」

「風のあそびば」

車内でのふるまいの様子

4月以降の運行ダイヤは従来と変わらず、賢島駅10時40分発・13時40分発と、伊勢市駅12時20分発・15時15分発の1日2往復。車内での志摩市・志摩市商工会による一品のふるまいや、伊勢志摩の特産品販売も継続する。乗車の際、普通運賃の他に観光列車料金として片道大人300円、小児150円が必要。近鉄特急券発売窓口のほか、阪神三宮駅、伊賀鉄道上野市駅、おもな旅行会社などにて、乗車日の1カ月前から販売開始する。