米国のゼネラル・モーターズは、デトロイトモーターショーで新型レースカー「シボレー コルベット C7.R」を発表した。同モデルは新型「シボレー コルベット Z06」と同時に開発したレース車両で、シャシー構造、エンジン技術、エアロダイナミクスの戦略などで前例のない共有化を行っている。

「シボレー コルベット C7.R」

このレースカーは第7世代の新型「コルベット」の高性能版であり、デトロイトモーターショーで発表されたばかりの「Z06」と同時に開発されたもので、多くの部分で市販車の「コルベット」と共通点を持つ。これにより、「コルベット」は最も量産車とレースカーの距離が近いモデルとなった。

チーフ・エンジニアであるタッジ・ジェクター氏は、「コルベット・レーシングは、トラック上の競争で学んだものを量産車の改良に用い、その結果、レースカーの開発にも応用するという"ゴールド・スタンダード"を設定しています。我々は量産車のシボレー コルベットを改良するため、より良いレースカーをつくっています」と述べている。

コルベット・レーシングは1月25~26日に米国フロリダ州デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで開催される「第52回ロレックス24」に、2台の「シボレー コルベット C7.R」を出場させる。以降、北米を中心に、11のGTル・マン・クラスに出場する予定だ。6月には、過去7回の優勝を誇るル・マン24時間レースのGTEプロクラスにも出場予定。