ソニーは1月20日、テニスのショットを即時分析し、スマートフォンやタブレット上で表示する「Smart Tennis Sensor(スマートテニスセンサー) SSE-TN1」を発表した。テニスラケットのグリップエンドに装着するアタッチメント型のセンサーと、iOS/AndroidスマートフォンをBluetoothで連動させて使用する。全国のスポーツ用品店およびテニス用品店にて、5月下旬から発売する予定だ。価格はオープン、市場推定価格は1万8千円。
SSE-TN1は、テニスラケットに装着して利用するセンサー機器。Android/iOS端末と連携利用できる点が特徴で、テニスのプレイ内容を手軽に見て、楽しんで、上達にもつなげられるというコンセプトで開発されたという。専用アプリケーション「Smart Tennis Sensorアプリ」も無償で提供される。同アプリを利用することで、プレイヤーのショットを即時に分析し、アプリケーション上でわかりやすく表示することができる。センサーは重量約8g、最大直径31.3㎜の小型軽量デザインを採用。これにより、プレイへの影響は最小限に抑えられるという。
ショット分析機能では、ショット数、インパクト位置、ボール回転、スイング速度、ボール速度などをリアルタイムに確認できる。取得したデータはスマートフォンおよびセンサー内に蓄積され、スイング種別ごとに分類される。ショット分析機能は、センシング技術と、オーディオ機器などの技術開発で培った音楽音響解析技術の知見を用いて新規に開発した「振動解析技術」により実現した。またラケット振動の波を解析処理することで、ラケット上でボールを捉えた位置などを自動認識しているとのことだ。
アプリでは、スイング種別としてフォアハンド、バックハンド、オーバーヘッドなどの区別のほか、スピン/フラット、スライス、ボレー、スマッシュ、サーブなどを判別できる。
専用アプリケーション「Smart Tennis Sensorアプリ」内のカメラ機能を使用してプレイを撮影すれば、映像とデータを同期再生することが可能。プレイ映像とデータを一緒に確認すれば、上達につなげることができる。このほかフォアハンドのみ、サーブのみなど、見たいスイング種別ごとに抜き出してダイジェスト再生することも可能だ。
このほか、データはFacebookのシェア機能に対応。仲間やコーチと簡単に共有できるため、テニスを続けるモチベーションを保つことができる。本センサーに搭載しているBluetoothの通信範囲は、本機から見通し10m程度となっている。したがってテニスコート(10.97m×23.77m)付近のベンチ、待機スペースなどであれば接続可能だという。
SSE-TN1は、IPX5相当の防水機能/IP6X相当の防塵機能に対応。連続使用時間は、Bluetoothオン時は約90分(60分で500球のペースで打ち続けた場合を想定)、Bluetoothオフ時は約180分となっている。本商品に対応するテニスラケットは、YONEX社製の以下のシリーズ:「VCORE Tour G」「VCORE Xi 98」「VCORE Xi 100」「EZONE Ai 98」「EZONE Ai 100」「EZONE Ai LITE」。対応ラケットは順次拡大していく見込みだ。
(記事提供:AndroWire編集部)