東武鉄道はこのほど、東武スカイツリーライン・東武亀戸線の曳舟駅前に建設を予定している新たな駅ビルにおいて、新たな拠点病院を開設すると発表した。2014年度中に着工し、2017年度の開業をめざす。

駅ビル(新病院)外観イメージ

駅ビル周辺の俯瞰イメージ

病院を開設する駅ビルは、鉄筋コンクリート造り地上7階建て。曳舟駅直結で、敷地面積は約2,999平方メートル、延床面積は約9,747平方メートル。白鬚橋病院(墨田区)を運営する医療法人伯鳳会が運営にあたり、一般内科、循環器内科、外科、整形外科、泌尿器科など18診療科を設ける。ベッド数は199床で白鬚橋病院と同じだが、ハイブリッド手術室や人工透析施設を新設するなど設備を充実。施設面積も同病院に比べて約2倍に拡大されるという。

今回の決定は、駅の利便性向上と地域活性化の観点から、「安全・安心・快適な暮らし」を提供できる施設の検討をしていた東武鉄道と、地域医療の中核病院としての機能拡充と医療現場に求められる理想的な施設づくりをめざしていた白鬚橋病院の意向が合致したことで実現したとのこと。白鬚橋病院は災害派遣医療チームを擁する医療施設で、東京都災害拠点病院の指定を受けている。今後新たに駅直結の拠点病院を開設することで、交通弱者や駅利用者、沿線住民の利便性向上と駅周辺の地域活性化をめざす。