NTTドコモは1月18日、スマートフォンラウンジ名古屋にて、スキーノルディック複合元選手の荻原次晴さんを招いたスペシャルトークショーを開催した。同イベントでは荻原さんが長野オリンピックでの体験を語ったほか、ソチオリンピックの見どころ、スマートフォンを使ったユニークな応援方法などが紹介された。

ソチオリンピック日本代表選手団を応援しよう! ドコモ×JOC公式「ニッポン! コールプロジェクト」スペシャルトークショーと題されたイベントが名古屋で開催された

本イベントは、公益財団法人日本オリンピック委員会(以下、JOC)の協力で実現したもの。NTTドコモは2004年のアテネ、2006年のトリノ、2008年の北京オリンピックでは"JOCオフィシャルスポンサー"を務め、2010年のバンクーバー、2012年のロンドン、2014年のソチオリンピックでは"JOCゴールドパートナー"としてオリンピック日本代表選手団を応援している。

会場となった、ドコモスマートフォンラウンジ名古屋。NTTドコモは、JOCゴールドパートナーとしてソチオリンピック日本代表選手団を応援している

長野オリンピックに出場し、個人6位入賞という結果を残した荻原次晴さん。3歳からスキーをやっていたにも関わらず、「オリンピックに出たい、メダルが欲しいと思ったことはなかった」と語る。しかし双子の実兄である荻原健司さんがアルベールビル、リレハンメルの両大会で金メダルをとったことで、次晴さんの近辺にある問題が発生。その結果、自身もオリンピックを目指すようになったという。その問題とは何だったのだろうか。

荻原次晴さんは「日本のオリンピック選手団の衣装をイメージして服を選んだら、NTTドコモのイメージカラーになりました」と話し、会場の笑いを誘った

「名古屋の街を歩いていると、有名になった兄と間違えられるんです。写真を撮らせて、サインしてと頻繁に言われるようになりました。その都度、私は弟ですと断るんですが」と荻原さん。あるとき、女性に頼まれたので仕方なく「荻原次晴」とサインしたところ「これで"けんじ"って読むんですか。珍しいですね」と言われてしまったという。「これがあまりにもショックで。自分もオリンピックに出て有名になろう、と決心しました」と秘話を明かした。

1998年の長野オリンピックでは、荻原健司さん・次晴さん兄弟が大活躍した

ソチオリンピックでメダルを期待できる選手は、という話題になると、荻原さんは地元名古屋市出身の浅田真央選手の名前を挙げ「良い色のメダルを獲得できるかどうかは、彼女がやりたい演技、トリプルアクセルを成功させられるかどうかで決まる。もしかしたら、安全な演技をさせたがるコーチとのせめぎあいになるかもしれない」との見方を示した。スキー・ジャンプ男子の葛西紀明選手については「彼の強さの秘密は、飛ぶスタイルにある。ジャンプで飛び出した瞬間はお尻のあたりにある手が、落下していくときにムササビが飛膜を広げるように腰のあたりに出てくるんです」と解説。またスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手については「誰も手が届かないレベルにまで強くなっている」と賞賛していた。

身ぶり手ぶりを交え、スキーのジャンプ競技のコツを分かりやすく解説した

ニッポン! コールプロジェクト

現在、JOCでは「ニッポン! コールプロジェクト」を展開している。これは日本中から集めた国民の熱い声援を、歌や応援グッズにしてソチオリンピック選手団へ贈るというもの。iOS端末/ Android端末向けに提供されている専用アプリを通じて、「ニッポン! 」と叫んだ声が選手団に贈られる仕組みになっている。

全国から寄せられたニッポン! コールが、オリジナル応援グッズや、人気女性グループが歌う応援ソングとなって選手の元へと贈られる

ソチは、黒海に面したロシアの地方都市。1年を通じて温暖な気候のため、沿岸部では11月でも海水浴ができるのだという。そんなリゾート地でソチオリンピックは開催される。期間は2月7日から23日までの17日間、競われる種目は7競技98種目におよぶ。荻原さんは「バンクーバーの冬季五輪では、雪の上の競技でメダルがとれなかった。ソチでは頑張ってほしい」と選手たちにエールを送るとともに、「応援する皆さんの声が選手の励みになります。是非、テレビの前で応援してください」と呼び掛けていた。

最後は、来場者によるじゃんけん大会を実施。5人にドコモグッズの記念品が贈呈された

会場は国内最速の通信スポット

スマートフォンラウンジ名古屋は、最新の製品・サービスに触れることができるスペースとして2013年秋にオープンした。20面大型マルチディスプレイでAR映像体験を楽しめる「アミューズメントエリア」、最新スマートフォンを展示する「タッチアンドトライエリア」、スマートフォンに関して専門スタッフが提案やアドバイスを行う「カスタマーサポートエリア」からなる。待ち合わせに便利な栄地下街「サカエチカ」のクリスタル広場に面していることもあり、常に多くの人で賑わう人気スポットになっているという。なお、店内では国内最速となる下り最大150MbpsのLTE通信「Xi」が利用できる。筆者も実機で試してみたが、混雑する時間帯にも関わらず下り110Mbps以上の高速通信を体感することができた。

スマートフォンラウンジ名古屋の様子。スマートフォンに関する相談について、専門スタッフが提案やアドバイスを行う対面式のカウンターも用意されている

同ラウンジ内は、国内最速のデータ通信スポットのひとつにもなっている。店内は混雑していたが、110Mbpsを超える実測値が確認できた