音楽を聴くスタイルは、時代とともに変わる。アナログレコードからCDへ、カセットテープからMDへ、そしていまやインターネット経由での配信が当たり前の時代になった。月定額で聴き放題のストリーミングサービスも珍しくない。

ここ数年で急速に増えているのが、YouTubeで動画を見ずに音だけ聴くというリスナーだ。膨大なアクセス数を誇るYouTubeのこと、その宣伝効果の高さからプロモーションビデオを公開するアーティストも多く、音質にこだわらなければ最新の音楽を無料で楽しめる。iPhoneをはじめとするスマートフォンの普及もあり、YouTubeをソースとしたリスニングスタイルが一般化するのも不思議ではない。

しかし、アプリの「YouTube」はバックグラウンド再生に対応しない。YouTubeの音をBGMにしてメールを書いたり、Webブラウジングしたりできればいいが、iOS 7の現在はアプリを閉じるとすぐに音が止まってしまうのだ。

どうしてもYouTubeの音を聴きながら他のアプリを使いたい、そんなときは『Safari』でYouTubeのWebサイトにアクセスしよう。Safariはバックグラウンド動作が可能なアプリのため、他のアプリに切り替えても、ホームボタンを押して画面を閉じても、音を再生し続けてくれる。コントロールセンターやロック画面からの操作にも対応するので、ミュージックプレイヤー代わりに使うことも可能だ。なお、音だけ聴いているときも映像データの受信は行われているので、自宅の外で使う場合はパケット通信量が1カ月7GBを超えないよう聴きすぎに注意しよう。

操作手順をカンタン解説

1 SafariでYouTubeのWebサイト(youtube.com)にアクセスし、聴きたい曲の再生を開始する

2 再生開始後Safariを閉じる(この時点で再生は止まる)

3 コントロールセンターを表示し、再生ボタンをタップするとSafariを閉じた時点から再開される

4 ロック画面でも再生/停止を操作できる

(提供:iPad iPhone Wire)