声優の加藤精三さんが17日、膀胱がんのため都内の病院で死去した。86歳だった。所属事務所・俳協の公式サイト上で発表されている。
俳協は、17日付で「弊社所属俳優 加藤 精三 儀 平成26年1月17日(金)11時40分、膀胱がんにより逝去いたしました。ここに生前中のご厚誼を深謝し、謹んでご報告申し上げます」という一文を掲載している。
加藤さんは、1960年代から人気アニメ『巨人の星』で主人公・星飛雄馬の父・星一徹役をはじめ、『ジャングル大帝』や『リボンの騎士』『黄金バット』などで声優として出演。その後も『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』『トランスフォーマー2010』のメガトロン/ガルバトロン役、『星銃士ビスマルク』のヒューザー総統など多くのアニメや映画のアテレコで活躍し、声優界を代表する名脇役だった。
特撮作品では、『仮面ライダーBLACK RX』のジャーク将軍の声を務め、平成ライダーの『仮面ライダーディケイド』や映画『オーズ・電王・オールライダーレッツゴー仮面ライダー』にも出演。『ウルトラマン』シリーズではメフィラス星人など、『スーパー戦隊』シリーズでは数々の悪役の声も演じており、アニメ、特撮、映画とさまざまな作品にその名を残している。