ネットエージェントは16日、同社P2P調査システムを利用し、2013年から2014年の年末年始期間における、代表的なP2Pファイル共有ソフトウェア「Winny」「Share」「Perfect Dark」の利用者数(ノード数)の調査結果を発表した。計測期間は2013年12月28日から2014年1月5日。計測日ごとの利用者数から、現在でもおよそ15万人~20万人の利用が推測されるという。
また、同社は2013年の一年間、P2Pファイル共有ソフトウェアを利用した違法行為で、警察の「P2P観測システム」により逮捕・検挙した数も独自調査した。その結果、Shareが50%、Perfect Darkが20%、Cabosが11%、μTorrentが11%、WinMXが7%、emuleが1%という。これについて同社は、上限2GBまでのWinnyより、著作権侵害と関わる映画や音楽、アニメなど映像系の著作権侵害ファイルが流通できるP2Pファイル共有ソフトの方が、結果として取り締まり対象になる頻度も高くなると推定した。
逮捕・検挙者の犯罪種別は、著作権侵害・著作権法違反が66%、わいせつ物陳列が19%、児童ポルノ禁止法違反が15%だったという。逮捕・検挙された年齢層は、30代が44%、40代が34%、20代が16%、10代が2%と、30代・40代だけで全体の78%に上る。これについて、同社は「一般にP2Pファイル共有ソフトの利用は社会的意識の低い10代から20代に多いと思われがちだが、実際は異なっているのでは」と推測している。