猫はほぼ一日中寝ている生き物。そんな猫のために、猫用ベッドを用意している家庭も多いことだろう。今回は、フェルトで作られたおしゃれな猫ベッドを紹介しよう。猫オーナならば、ネットなどで一度は見たことがある商品かもしれない。
フェルトキャットハウス
今回紹介するのは、「リトアニア製 フェルトキャットハウス」。価格は10,500円。ウール100%で作られており、サイズは約径40~42cm、高さ18~22cm、厚さ0.5cmで重さ300gとのこと。カラーのラインナップはレッド、グレー、ピンク。洗濯機で洗うことはできないため、冷水で手洗いし、日陰干しする必要がある。
見た目はまるで卵のような形状をしており、とてもおしゃれなデザインだ。猫が入る入り口の箇所だけが少し色が濃くなっている。実際に持ってみると、300gしかないため実に軽い。外側の生地に触れてみると、実に滑らかな手触り。内側は少しモコモコとしており、寒い冬にはぴったりだろう。
(C)ディノス
実際に使ってみた
猫が使うものを購入する際、もっとも気にかけたいことは「本当にうちの猫が使ってくれるのか?」ということだろう。猫は気まぐれな生き物。せっかくベッドを買ってきたのに、それが入っていた袋に興味を示してがっかりした飼い主さんも多いのでは。ということで、実際に2匹の猫に使ってもらった。
注文から数日で商品が無事に届いた。段ボールを開けてみると、灰色の紙袋が入っている。袋にはFELTED CAT HOUSEの文字が。可愛らしい猫のイラストが描かれているが、どうやらこのイラストをくりぬくと、この紙袋自体もおもちゃとして使えるようだ。猫が中に入り、くりぬいた部分から顔を出せるという仕組みなのである。これは実に嬉しいオマケだ。
「気に入ったおもちゃでしか遊ばない気まぐれ猫」が使ってくれた
中から商品を取りだし、猫が中に入りやすいように形を整え、床に置く。するとまたたく間に猫が寄ってきた。やってきたのは、リク君という男の子。飼い主さんによれば、「自分が気に入ったおもちゃでしか遊ばない」という実に猫らしい猫だそうだ。おもちゃやキャットハウス、キャットタワーなどを買ってきても、それが入っていた袋や箱で遊んでしまうような猫ちゃんだという。
リク君は、30秒ほどキャットハウスの入り口の匂いを嗅いで、前足を入れた。顔を少しだけ中に入れ、中の様子をうかがっているようだ。キャットハウスの中には、フワフワの生地が使われていてとてもあたたかい。あたたかい場所が好きな猫ならば使ってくれると思うのだが…。
次の瞬間、リク君は体を全てハウスの中にいれ、内部でぐるりと一回転した後、ストンと腰をおろして横になった。どうやら気に入ってくれたようだ。リク君は体重が6.1キロもある、大柄な猫。完全に中に入れるかとても不安だったが、すっぽりと入ることができた。
1時間ほど中で眠ったリク君。お目覚めの時間になると、上半身を起こして顔を外に出した。とてもグッスリ眠ったようで、満足げな表情をしていた。
「おもちゃで遊ばない珍しい猫」も使ってくれた
リク君がハウスから退出して4分後。弟猫であるハル君がやってきた。ハル君は、猫にしては警戒心が低く、そしてかなりの甘えん坊な子である。ベッドやタワーなどは必ず使ってくれるが、「ねこじゃらし」などのおもちゃに全く反応を見せない珍しい性格の持ち主。
今回は、おもちゃではなくキャットハウスであったため、すぐに中に入って使ってくれた。兄猫と同じように、まずは匂いを嗅いで危険なものではないと判断する。その後、中に入って一回ぐるりと回り、腰を落として眠る。
おまけのおもちゃで遊んでみた
なお、このフェルトキャットハウスにはオマケでおもちゃがついていた。小さなピンク色のボールで、またたびが少量ふくまれているという。(こちらのボールは、デザイナーさんが任意に色を選ぶため、カラー選択はできないとのこと)。
リク君のお顔に近づけると一生懸命においをかいでくれた。その後、コロコロと転がして遊んでくれる。こういったおもちゃがオマケでもらえるのは非常に嬉しいことだ。
また、商品が入っていた袋も実際に切り取って遊ばせてみた。こちらは残念ながらリク君は使ってくれなかったが、弟のハル君が興味を持ってくれた。しばらくは、フェルトキャットハウスの横に置いて、こちらも楽しんでもらうことができそうだ。
その他の写真
<撮影者プロフィール>
うだま
猫好きの独身アラサー。猫の漫画や日常の漫画をよく書く。
実写版の猫たちが見られる猫写真アーカイブ・「Number40 -ツンギレのうちの猫の日常」は毎朝7時30分に更新している。
また、ニコニコ静画にて4コマ漫画も連載中。