米Intelは1月16日(現地時間)、2013年第4四半期 (10月-12月)決算を発表した。パソコン向けプロセッサを扱うPCクライントグループが横ばいと予想を上回り、久しぶりの増収増益になった。ただし、データセンターグループの伸びが8%にとどまり、一株あたりの利益がアナリストの予想平均をわずかに下回った。
9月期の売上高は138億ドルで前年同期比3%増だった。純利益は26億ドル(1株あたり0.51ドル)で、前年同期比6%増。アナリストの予想は1株あたり0.52ドルだった。粗利益率は62%で4ポイント増。
事業グループ別では、PCクライアントグループの売上高が86億ドルだった。前年同期から横ばいだが、PC市場は縮小しており、アナリストの予想をわずかに上回る数字だ。プラットフォームの販売数は、デスクトッププラットフォームが7%増 (平均販売価格: 5%増)、ノートブックプラットフォームは横ばい (同7%減)だった。2014年4月にWindows XPのサポートが終了するため、PCの買い換えが進んでいると報じられているが、CFOのStacy Smith氏によると第4四半期のWindowsアップグレードの影響は小規模なものだった。
サーバ向けプロセッサを扱うデータセンターグループは売上高30億ドルで前年同期比8%増。プラットフォーム販売数が1%増、平均販売価格が7%増だった。好調を維持しているものの、二桁の伸びに届かなかった。
他のIntelアーキテクチャ事業は売上高11億ドルで前年同期比9%増、ソフトウエア&サービスグループは売上高6億8300万ドルで7%増だった。
2013年通期では、売上高が527億ドルで前年比1%減。純利益は96億ドル(1株あたり1.89ドル)で、同13%減だった。
CEOのBrian Krzanich氏は「幅広いコンピューティングプラットフォームにおいて、より迅速にイノベーションを市場にもたらすことで堅固な事業基盤を築いてきた。例えば、CESでは6カ月前にはロードマップに載っていなかった複数のデバイスのデモンストレーションを披露した」と述べている。
2014年第1四半期(2014年1月-3月)については、売上高128億ドル(±5億ドル)、粗利益率を59%(±2%)と予測している。