2月8日から公演される舞台『もっと泣いてよフラッパー』の制作発表&ミニライブが16日、東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーン稽古場で行われ、松たか子、松尾スズキ、秋山菜津子、りょう、大東俊介、鈴木蘭々、石丸幹二、串田和美が出席した。

『もっと泣いてよフラッパー』の制作発表&ミニライブに登場した松たか子

同舞台は、演出家の串田和美が1977年に書いたオリジナル戯曲で、あの『上海バンスキング』よりも前にオンシアター自由劇場が初めて本格的に取り組んだ音楽劇。1920年代の空想のシカゴを舞台に、フラッパー、ギャング、皇太子、八百長ボクサーといった登場人物が怪しげなノスタルジアの迷宮、ゼンマイ仕掛けの恋物語を繰り広げる。

ミニライブでキャスト陣によるビッグ・バンドの演奏をバックに歌声を披露した松たか子は、同舞台で踊り子のトランク・ジル役を演じる。「個性豊かななバンドの中で歌えるのはドキドキもしますし、とても大きな喜びでもあります。いいバンドに巡り会えたと思うので、本番で毎日毎日違う歌を歌っていけると思うと、楽しみですね。演奏する方は大変だと思いますけど、私は楽しく歌わせてもらっています」と満足げ。「今集まった人たちとベストを尽くすことに集中して、いい舞台になるように本当にやり尽くせたらと思っています」と意欲を見せた。

また、産休後初めての仕事となるりょうは、踊り子の青い煙のキリー役を演じる。「キリー以外も何役かありまして、稽古場でキリーをやっている時に他の役もどんどん決まっていきました(笑)」と苦笑いを浮かべるも「産休明けで2年振りぐらいの復帰作になりますが、どうしても串田さんの舞台に立ちたいと思いました。本番まで頑張りたいと思います」とやる気を見せていた。

舞台『もっと泣いてよフラッパー』は、2月8~3月2日(2月10、17、24日は休演)に東京・渋谷 Bunkamuraシアターコクーン、3月7~9日に長野・松本 まつもと市民芸術館 主ホール、3月14~16日に大阪・城見 シアターBRAVA!でそれぞれ公演される。