角川ホラー文庫20周年記念作品として女優・水川あさみ主演で映画化され、18日より公開となる『バイロケーション』が、イタリアで行われる第16回ウディネ・ファーイースト映画祭コンペティション部門に出品されることが16日、明らかとなった。
2010年に第17回日本ホラー小説大賞の長編賞を受賞した若手ホラー作家・法条遙のデビュー作『バイロケーション』は、もう一人の自分であるバイロケーションに遭遇し、極限状態の中でバイロケに命を狙われるというサスペンス・ホラー。
昨年10月の第26回東京国際映画祭でワールド・プレミア上映された際に、ウディネ・ファーイースト映画祭プレジデントのサブリナ・バラチェッティ氏が同映画の出来に相当な衝撃を受け、映画祭への出品を熱望。このたび正式にコンペティション部門への参加が決定した。バラチェッティ氏は、「『バイロケーション』は、近年の日本のホラー映画の中でダントツの完成度を誇る作品」と称している。
安里麻里監督は、「イタリア映画が大好きで、幼い頃からどれだけこの国の映画に楽しませてもらったかわかりません。そんな大好きなイタリアの映画祭に自分の作品が招待されるなんて…とにかく大興奮しています!」と喜びを表現。「『バイロケーション』は国籍に関係なく楽しめるトリック映画。ぜひ、イタリアの皆さまにも、この謎解きをチャレンジしていただきたい」とコメントした。
同映画は、映画本編自体に"バイロケ"が発生し、結末が異なる『表』(18日公開)、『裏』(2月1日公開)の2バージョンでの連続公開が決まっている。主題歌にもバイロケが発生し、『表』の主題歌は黒夢の「ゲルニカ」、『裏』の主題歌は、FAKYの「The One」となる。