インターネットリサーチ事業を展開するGMOリサーチはこのほど、日本と中国で行った「美容に関する消費者意識」の調査結果を公表した。同調査は、日本と中国の20代~40代の女性を対象に11月29日~12月2日にかけてインターネット調査で実施。回収サンプル数は、日本が1,196、中国が1,122の合わせて2,318となった。
中国人女性は積極的に美容食品を活用
「美容食品の購入経験」について聞いた。「現在美容食品を購入している」と回答した人は、日本で14.6%だったのに対して、中国では42.6%と3倍近い結果となった。また、「過去を含めた購入経験」についても、日本の39.6%に対して中国では70.7%と、30ポイント以上の開きがあった。美容食品に対する中国人女性の関心の高さがうかがえる。
「現在摂取している美容食品に期待する効果」をたずねた。「シミの改善」(45.8%)と回答した人が日本では最も多かったが、中国では最も低い結果となった。また、中国で最も多かった「くすみの改善」(55.0%)への期待は、日中間で20ポイント以上もの開きがあった。さらに、購入する際に日本では「価格」(83.5%)を最も重要視するのに対して、中国では「効果」(88.4%)や「配合成分」(80.7%)といった、得られる効果が重要視されていることがわかった。
「美容に関して参考にする媒体」を聞いた。日本では「テレビ番組」(54.6%)、「インターネット」(46.0%)、「雑誌」(33.6%)が多く、一般メディアの影響が色濃い様子がうかがえた。中国では「知人・友人からの口コミ」(77.4%)が最も多く、続いて「インターネット」「テレビ番組」という順になった。また、全体的な回答数の高さから、中国人女性の方が、美容に関するアンテナが高いといえる結果となった。
背景には伝統的な医食同源の思想か
「美容のために行っていること」は、両国ともに「バランスの良い食生活」「スキンケア商品の利用」「野菜・果物の摂取」となった。また、中国は日本よりも全体的に美容のために積極的に取り組んでいることがわかった。「お肌の手入れから期待する効果」としては、「肌の悩みが解決する・改善する」が両国で最も多い結果となった。さらに、中国では見た目に表れる直接的な効果とともに、内面的な効果にも期待をしていることがわかった。