損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険は15日、サラリーマン世帯の主婦を対象とした「2013年冬のボーナスと家計の実態調査<Part2>」の結果を発表した。

同調査は、2013年12月7日~10日の期間にインターネット上で行われ、20~50代の主婦500人から有効回答を得た。

現在の家計が「苦しい」(「非常に苦しい」と「やや苦しい」の合計)と答えた割合は53.0%で、2012年の55.4%から2.4ポイント減少。しかし、「楽である」(「非常に楽である」と「まあ楽である」の合計)の47.0%を6.0ポイント上回り、依然として家計の現状は"厳しい"という認識が強いことがうかがえる。

今後の家計の見通しについて聞くと、「楽になっていく」(「大いに楽になっていくと思う」と「やや楽になっていくと思う」の合計)と答えた人は15.8%にとどまった。反対に、「厳しくなっていく」(「やや厳しくなっていくと思う」と「大いに厳しくなっていくと思う」の合計)は41.0%に上った。

今後の家計の見通し

預貯金や有価証券などを合わせた金融資産の変化を尋ねたところ、過半数の55.4%が「変わらない」と回答。他方、「増えた」は25.4%となり、「減った」の19.2%を上回った。

金融資産の年間平均増加額は104.8万円で、理由としては「こつこつためたから・定期預金」「節約したから」などが多かった。一方、平均減少額は116.2万円で、増加金額より10万円以上高く、理由については「子どもの教育費に使ったから」など"出費がかさんだ"との内容が多数を占めた。

4月からの消費増税は家計や消費生活に影響があると思うかとの質問に対しては、「大きな影響がある」が39.0%、「やや影響があると思う」が49.2%となり、影響があると考えている人は88.2%に上った。

消費増税への対応策としては、「必要なものをできるだけ安く購入する努力をする」が50.4%、「買い物は必要最小限なものにとどめる」が50.2%と、これら2つが半数以上を占め、次いで、「贅沢品の購入を控える」が39.2%、「値の張る買い物を控える」が36.0%となった。また、「パートやサイドビジネスなどで収入を増やす」といった積極的な人も11.8%いた。

日頃よく使用している節約食材は、「豆腐」が59.6%、「もやし」が56.2%、「鶏肉」が45.6%となった。

増税前に駆け込みで買っておきたいものは、「日用品」が58件(平均金額1.8万円)で最多。以下、「パソコン」が37件(同9.4万円)、「自動車」が34件(同210.0万円)、「電化製品」が32件(同25.2万円)と続いた。

このほか、夫に内緒の資産(へそくり)を持っている人は39.4%と、2012年冬より6.0ポイント減少したものの、所持平均額は417.1万円と、2012年冬より2.5万円増加したことがわかった。