米シンガーソングライターのビヨンセが、「男女平等」という考えは「未だに神話にすぎない」と話している。
自身のエッセイの中でビヨンセは、アメリカの職場でなぜ今でも女性の給料が男性よりも低いのかと疑問を投げかけて、その思いを綴っている。
「男女平等が現在でも神話であり続けていることに目を向けなきゃダメよ。だってまだ現実に起こっていないじゃない。今日、女性はアメリカの職場の半分を占めているのよ。でも女性の給料は、男性の平均収入のたった77パーセントにしか達していないのだから。女性と男性が揃ってこの状況は正しいことではないと言わない限り、物事が変わりはしないわ」
さらにビヨンセは、人間として最高の高みにまで達するため、人道主義には男性と女性の双方が必要で、ともに重要な存在であると続けている。
「人道主義には男性と女性の双方が必要よ。私たちは同じく重要な存在で、お互いに必要としているじゃない。なのになぜ女性は低く見られなければいけないの? こういった古い考え方は最初から私たちに組み込まれてしまっていたのね。だから、私たち女性は男の子たちに平等のルールと尊敬の念を教え込まなきゃいけないの。そうすれば彼らが成長した時に男女平等っていう考え方がごく自然なことなんだって思うようになるでしょ。それに女の子たちには、人間として最高の高みにまで達することが可能なんだって教えてあげなきゃ」
セルフタイトルのニュー・アルバム『ビヨンセ』をリリースしたばかりのビヨンセだが、その収録曲「フローレス」には、作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェの女性解放論のメッセージが含まれている。人気絶頂のミュージシャンとして、女性を力づける存在だとして広く支持を得ているビヨンセは、多くの若者が自分の後に続いて、自分の権利のために立ち上がって欲しいと伝えている。
「私たちにはやるべき事がたくさんあるけど、みんなで力を合わせれば実現することができるのよ。女性は人口の50パーセント以上なんだから、つまり女性の投票者が50パーセント以上いるってことなのよ。女性が100パーセントのチャンスをつかむ権利と要求するべきだわ」
このビヨンセのエッセイは『ザ・シバー・レポート:ア・ウーマンズ・ネーション・プッシズ・バック・フロム・ザ・ブリンク』に含まれており、15日まで無料ダウンロードが可能。
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