ソニーは1月15日、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」シリーズのフルHD(1,920×1,080ドット)記録対応モデル「HDR-PJ800」を発表した。いずれも発売は1月24日で、価格はオープンとなっている。推定市場価格は110,000円前後。
「空間光学手ブレ補正」機能とプロジェクター機能を搭載する「ハンディカム」シリーズの上位モデル。
内蔵プロジェクター機能は、明るさが2013年1月に発表された「HDR-PJ790V」の35lm(ルーメン)から50lmにアップ。また、センサーが傾きを検知して台形補正を行う「自動台形歪み補正」機能を新たに搭載し、より多様な環境でプロジェクター機能を利用できるようになった。表示画素数はHDR-PJ790Vと同様に、854×480ドットとなっている。
空間光学手ブレ補正は、イメージセンサーとレンズを一体化した「空間光学ユニット」が動くことで手ブレを補正する機能。レンズシフト式の手ブレ補正に対して、空間光学手ブレ補正ではより効果的に手ブレを補正できる。
プロジェクター機能以外の進化点としては、画像処理エンジン「BIONZ X」やWhite magicモニター、「プレミアムくっきり音声」、「マイボイスキャンセリング」機能などが新たに搭載された。BIONZ Xの搭載により効果的なノイズ低減が可能になったほか、AVCHDとMP4の同時記録が可能となった。White magicモニターは白画素を加えることで、明るさをアップさせる液晶技術。屋外でも視認性の高い表示を行える。また、撮影者の声を抑えて記録するマイボイスキャンセリングと、被写体の声を強調するプレミアムくっきり音声でよりクリアな音声記録が可能だ。
そのほか、Wi-Fi(無線LAN)接続機能や、NFC(近距離無線通信)でスマートフォンなどとの連携が強化されたほか、被写体の動きの軌跡を表示させて印象的な動画再生を行える「モーションショットビデオ」機能を搭載する。
主な仕様は、撮像素子が1/3.91型Exmor R CMOSセンサーで、有効画素数が動画撮影時で614万画素(16:9時)、静止画撮影時で614万画素(16:9時)/460万画素(4:3時)、レンズが35mmフィルム換算で焦点距離26.8~321.6mm(16:9時)の光学12倍ズーム「Gレンズ」となっている。モニターは3型・92.1万ドット表示の液晶方式(タッチパネル)、記録メディアは64GBの内蔵メモリのほかメモリースティック PRO デュオ/PRO-HG デュオ/XC-HG デュオ、SD/SDHC/SDXCメモリーカードが利用可能だ。動画の記録形式はAVCHDおよびMP4。
サイズはW67.5×D134×H72mm、重量は約500gとなっている(いずれも付属バッテリー装着時)。