EIZOは1月10日、東京都・銀座のショールーム「EIZO Galleria Ginza(EIZOガレリア銀座)」を移転し、新規オープンした。新しいEIZO Galleria Ginzaも従来と同じく銀座地区にあり、最寄り駅はJR新橋駅もしくは東京メトロ新橋駅/銀座駅となる(いずれも徒歩5分)。

新しいEIZO Galleria Ginzaの住所は「〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目3番7号 ブランエスパ銀座ビル3階」、営業時間は10:00~18:30、定休日は日・月・祝日だ。なお、セミナーやイベントを日・月・祝日に開催する場合もある。

新しいEIZO Galleria Ginzaのコンセプトは「EIZOブランドの奥行きと広がりをより深く体感できるスペースへ進化」すること。従来のEIZO Galleria Ginzaはおもに、一般コンシューマ向けのスタンダード液晶ディスプレイ「FlexScan」シリーズとエンターテインメント液晶ディスプレイ「FORIS」シリーズ、ハイアマチュア/プロフェッショナル向けのカラーマネジメント対応「ColorEdge」シリーズが中心だった。

新EIZO Galleria GinzaではFlexScan/FORIS/ColorEdgeシリーズはもちろん、メディカル市場向けのRadiForceシリーズ、産業市場のDuraVisionシリーズ、および金融トレーディングなど特定市場向けのディスプレイ・ソリューションも展示している。

セミナールームもあり、ColorEdgeシリーズを使ったカラーマネジメントセミナー、写真家によるトークショーやワークショップなどを開催していく(これらは旧EIZO Galleria Ginzaでも行われてきており、毎回好評を博しているイベント)。

FlexScanシリーズ

240Hz駆動に対応した最新のエンターテインメント液晶ディスプレイ「FORIS FG2421

新EIZO Galleria Ginzaの床面積は245.3立方メートル(74.2坪)で、照明をすべて「5,000K(ケルビン)」の色温度にして、内装を無彩色で統一しているのが大きな特徴だ。室内照明に「Ra99」(Ra:平均演色評価数)の蛍光灯を用い、太陽光とほぼ変わらぬ光成分(スペクトル)を再現している。この理由は「液晶ディスプレイや印刷物の色を正しく見て判断」すること。詳細は省くが、人間が液晶ディスプレイや印刷物を見るときの色は、環境光に大きく左右される。新EIZO Galleria Ginzaでは、「色」を評価する上での基準的な環境を構築しているわけだ。セミナールームには調光システムも導入しており、セミナー/ワークショップの内容や、外光の具合に応じて柔軟に室内の明るさを変えられる。

液晶ディスプレイの発色を見るために最適化された空間

ColorEdgeシリーズはラインナップが充実し、写真を趣味にするユーザーからプロの写真家/デザイナー/業務用途まで、高い評価を得ている

かねてより、EIZO Galleria Ginzaには、ColorEdgeシリーズの評価や試用に訪れるユーザーが多かったそうだ。こうした背景も、照明と内装の設計を決める大きな要因になっているのだろう。新EIZO Galleria Ginzaの店内は(悪く言えば)地味だが、液晶ディスプレイの発色をきちんと評価できる場所は少ないので、貴重なショールームなのは間違いない。

そのほか、ColorEdgeシリーズを使った作品展示や、EIZOの歴史を紹介するコーナーなども設けられている。作品展示は静止画(写真)が中心だが、今後は動画作品も取り上げていきたいとのことだ。

今回の新EIZO Galleria Ginzaオープンを記念して、2014年1月31日(金)までに来店すると、「EIZO特製モニタークリーニングクロス」がもらえる(なくなりしだい終了)。液晶ディスプレイやEIZO製品に興味のあるユーザーはもちろん、ColorEdgeシリーズのカラーマネジメントを体験してみた人や、医療/産業/金融といった業務に関わる人も、ぜひ訪れてみてほしい。

ColorEdgeシリーズによるEIZOギャラリー

メディカル市場向けのRadiForceシリーズ

産業市場向けのDuraVisionシリーズ

金融トレーディングで実際に使われているシステムを展示。EIZOの液晶ディスプレイを縦画面(ピボット機能)で4台も並べている。多数の専用キーを備えたキーボードも目を引く

EIZOの歴史。インベーダーゲームを作っていたことに驚く。1990年代からEIZO(NANAO)ブランドのCRT/液晶ディスプレイを使っていた人も多いのでは?

懐かしいCRTも1台だけ展示。1997年4月に発売された「FlexScan E78F」で、21型で解像度は1,600×1,200ドット、重さは31.5kgもある。価格は490,000円(税別)なり。個人的な話で恐縮だが、当時は憧れCRTの1つだった。液晶時代の憧れは「FlexScan L997」(これも本当にいい製品でした)