農林水産省はこのほど、2014年1月の野菜の生育状況および価格見通しについて発表した。同調査は、野菜の主産県および卸売会社から聞き取りを行い、その結果をまとめたもの。

現在の生育状況については、根菜類の大根は「小ぶり傾向にあるが、回復傾向」、人参は「小ぶり傾向」、葉茎菜類のネギは「概ね順調」、ほうれん草は「細身傾向」、レタスは「小玉傾向にあるが、回復傾向」にある。また、きゅうりや茄子などの果菜類は「概ね順調」、里芋などの土物類は「主産地の収量は、概ね平年並み」だが、玉ねぎは小玉傾向により、収量は低下している。

1月中旬から1月下旬の生育、出荷および価格見通しを見ると、人参、白菜、キャベツ、玉ねぎについては、低温の影響などにより出荷数量が減少していることから、価格は平年を上回ると予測。一方、大根、ほうれん草、ねぎ、レタス、きゅうり、茄子、トマト、ピーマン、馬鈴薯、里芋については、出荷数量、価格ともに概ね平年並みになると見込んでいる。

今後の生育および出荷、価格見通し(出典:農林水産省Webサイト)

なお、関東地方では、1月末までにかけて平均気温が平年より低くなるとの予報も出ていることから、今後の気温の推移によって、関東地方を主産県とするほうれん草などの品目では、価格の上昇も予想されるという。