新潟市美術館(新潟市中央区)は、2月2日まで企画展「新春三大美術展 あそぶ浮世絵 ねこづくし - 広重、国芳、芳年 初春にゃんとも猫だらけ - 」を開催している。
化け猫図やおもちゃ絵など猫が登場する浮世絵
同展では、総数6,000点にも及ぶ浮世絵コレクションを所蔵する平木浮世絵財団の所蔵品より、猫を描いた作品約120点を選んで公開している。
展示の中心となるのは、名所絵で知られる歌川広重(1797~1858)、生涯に1万点とも言われる多作の歌川国貞(1786~1865)、愛猫家でもあった歌川国芳(1798~1861)、月岡芳年(1839~1892)、最後の浮世絵師とも呼ばれる楊洲周延(1838~1912)など。
展示している浮世絵は、女性と猫が描かれた美人画、化け猫図、子どもたちのためのユーモラスなおもちゃ絵など様々。親しみやすい猫というテーマを通じて、浮世絵文化の奥深さ、幅広さに親しめる展覧会となっている。
記念講演会も開催
また、1月19日には、講師として平木浮世絵財団 常務理事の佐藤光信氏を招き、記念講演会「浮世絵に描かれた猫たち」も開催する。会場は同館の講堂で聴講は無料。
同展は、会期中の9時30分~18時まで開催。1月20日、27日は休館。観覧料は一般1,000円(前売800円)、学生600円。高校生以下無料。