米Facebookが米ニューヨーク市を拠点とするスタートアップ企業のBranch Mediaを買収したことが話題になっている。BranchのJosh Miller氏がFacebookで報告したものだが(Twitterでの投稿)、後に報じたThe Vergeによれば買収総額は1500万ドルで、同社のメンバーは買収後もニューヨークに残るという。Branchはニュースやちょっとしたトピックを元に友人などとSNSを使ってチャットを行えるもので、トピックの設定しだいでは各種応用が可能な点に特徴がある。

Twitterと接続して特定トピックをテーマにしたチャットが可能な「Branch」

Branch Mediaのサービスには、Twitterと接続して前述のような特定トピックをテーマにしたチャットが可能な「Branch」のほか、最近iOS向けにアプリがリリースされた「Potluck」がある。Potluckはニューストピックに特化したBranchの姉妹サービスにあたるもので、ちょっとしたニュースやアップデートを閲覧しつつ指のフリックで簡単に取捨選択が可能な仕掛けがあり、さらに選択したトピックについてはBranchの容量で友人とチャット形式でトピックについて話し合うことが可能だ。

Miller氏によれば、今回の買収の意図は「BranchをFacebookのスケールで構築する」ことが目的であり、今後この形で登場するサービスはBranchやPotluckの延長線上にあるものだという。一方で既存のBranchやPotluckはそのままFacebook外部のサービスとして残るとも述べており、同社の技術がFacebook向けのサービス改良に使われるということになりそうだ。The Vergeによれば、現在Facebookは実際のニュースにより即した形でNews Feedの刷新を計画しているようで、そこにBranchのサービスに似た機能が加えられると考えていいだろう。なお、今回の報告を行ったMiller氏は現在2週間の休暇で日本滞在中とのことで、ある山からFacebookへの投稿を行ったと述べている。

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