ようやくボーナス支給額が上昇し始めたという少し明るいニュースが聞こえるようになってきましたが、みなさんの会社では期待通りのボーナスは支給されましたか?
マイナビニュースが20代、30代を対象に10月に実施した「ボーナスの使い道と貯金に関するアンケート」の結果では、今回の冬のボーナスにはあまり期待はできないとの回答が目立ちました。「あまり期待していない」と「全然期待していない」を合わせると実に70%弱の人がボーナスに期待を持っていないとのこと。ちょっと寂しい気もしますが、現実を冷静にみている人が多いのでしょう。
その厳しい考えは、ボーナスの使い道にもあらわれています。使い道についての質問に対しては「預貯金」との答えが60%以上(複数回答)。旅行(24%)やその他の買い物に使うと答えた人を大きく引き離してダントツの1位というのが全体的な傾向としての堅実さを表しています。
しかも預貯金に回すと答えた人のうち、ボーナスの全額を貯蓄すると答えている人が25.3%も。9割近くの人がボーナスの半分以上を貯蓄へと考えていると答えています。
支出よりも貯蓄重視と考えている人が多いとの結果が見えてきましたが、どうやらこの傾向は今回のボーナスに限ったことではなさそうです。
なぜそんなにも堅実に貯蓄を行っているのか?
アンケート回答者の月々の可処分所得は半数以上の人が15万円以上を占めている一方で、10万円未満の人も47.6%おり、毎月着実に貯蓄をしていることがわかります。そして、貯蓄総額は「500万円以上」あると答えた人が3割以上もいるという驚きの結果が出ています。
なぜそんなにも堅実に貯蓄を行っているのか、貯蓄の目的については「老後が不安なため」との回答が56.3%(複数回答)でトップ。ついで「なんとなく」が43%。ほとんどの人が、具体的な目標に向かってというよりも、漠然とした不安に備えるために今は無駄遣いせずになるべく貯めておこうと考えているのがアンケート結果からうかがえます。
また8割の人が将来への不安があると答えており、その具体的理由を挙げてもらったところ、老後資金、年金問題、雇用不安、高齢化社会、結婚できるか、などのキーワードが多く上がっています。
不安に備えて堅実な貯蓄をしている一方で、どんな貯金をしているかという問いには、「普通預金」との答えが圧倒的多数。たしかに普通預金はいつでも自由に引き出せるので何かあったときには便利ですが、遠い将来のために備えるなら、もっと有利な商品に預け替えた方が良さそうです。
手数料が安く、金利が高いネット銀行に注目!!
ご存じのように預貯金商品は、どの商品を利用しても金利は大して差がありません。預け替えの手間や複数の商品を管理する煩雑さを考えれば、普通預金にそのままおいているというのも一理あります。でも、たとえ0.1%でも預ける期間が長期にわたれば、それなりに差が付いてきます。
たとえばネット定期の場合、キャンペーンなどを上手に利用すれば、0.5%程度の金利で預けることも可能。現在普通預金金利が0.02%程度ということを考えると、預け替えるだけでも20倍以上の金利が得られることになります。
100万円を預けるなら1年間で4800円(税引き前)。これが何年も続けばそれだけ差は広がります。アベノミクスの効果でデフレ脱却も見えてきた今後は、金利も上昇する可能性が出てきています。
こう考えると、少しでも金利が高くきれば使い勝手のよい銀行を賢く選ぶことが大切なことがわかります。
そこで注目したいのがネット銀行。店舗がなく、人件費も少なくて済む分や手数料が安く、金利が高いのが最大のメリット。ネットでの取引が基本なので、24時間引き出しや振込が可能なのも、日中、店舗どころかATMにもなかなか立ち寄れない忙しいサラリーマンにはありがたいサービスです。
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金利が低い今だから、深夜に引き出して手数料105円などを取られるのは、バカバカしい出費です。
4月からは消費税アップで手数料も108円にアップするので、その前にこうした手数料無料サービスのあるネット銀行を選ぶのも一考です。
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アンケート対象:マイナビニュース会員20代・30代限定
期間:2013/10/29~2013/10/31
方法:回答者限定(ログイン式)アンケート
有効回答件数:300件