内閣府は10日、2013年11月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値を発表した。それによると、現在の景気とほぼ一致して動く「一致指数」は前月比0.1ポイント上昇の110.5となり、3カ月連続で上昇した。内閣府は、一致指数を踏まえた基調判断を「改善を示している」に据え置いた。

一致指数の推移(出典:内閣府Webサイト)

景気の先行きを示す「先行指数」は前月比1.0ポイント上昇の110.8と、同じく3カ月連続の上昇。遅れて動く「遅行指数」は同1.8ポイント上昇の114.7と、3カ月ぶりに上昇した。

一致指数を構成する11系列のうち、上昇に寄与したものは7系列、低下に寄与したものは4系列。このうち、生産指数(鉱工業)は前月比0.1%増、鉱工業生産財出荷指数は同0.7%増、耐久消費財出荷指数は同1.9%増、商業販売額(小売業)は前年同月比1.6%増、商業販売額(卸売業)は同0.7%増、有効求人倍率(新規学卒除く)は前月比0.02%増となった。

一方、大口電力使用量は前月比0.7%減、所定外労働時間指数(調査産業計)は同0.7%減、投資財出荷指数(輸送機械除く)は同1.4%減、中小企業出荷指数(製造業)は同1.6%減となった。