日本ヒューレット・パッカードは10日、2014年春モデルとなるノートPC、デスクトップPC、7型Androidタブレットを発表した。ノートPCはエンタメモデル、デスクトップPCはスタンド可動範囲が広い「リクライニング」モデル、そして7型Androidタブレットが目立つ存在だが、ラインナップ全体の底上げが図られている。

以下、新モデルの概要をまとめるが、より詳しいスペックやインタフェース類などは、各モデルの別記事を参照いただきたい。

液晶一体型デスクトップPCの「リクライニング」って?

日本HP、リクライニングが楽しい23型液晶一体「ENVY Recline23 Beats SE」

HP ENVY Recline23 Beats Special Edition

今回の新モデル群でもっとも目を引くのは、デュアルヒンジのスタンドを採用した23型フルHD液晶一体デスクトップPCの「HP ENVY Recline23 Beats SE(Special Edition)」だろう。画面を手前に引き寄せる感覚で角度を変え、自分の反対側や真上にも画面を向けられる。デザインやサウンドに定評ある「Beats」ブランドの本体は、ブラックとレッドのカラーリングが印象的だ。

CPUはIntel Core i5-4570T(2.9GHz)、メモリはDDR3-1600 8GB(8GB×1)、ストレージは1TB SATA ハイブリッドHDD(8GBフラッシュメモリ内蔵)、グラフィックスはNVIDIA GeForce GT 730A 1GB、OSはWindows 8.1 64bit版で、日本HP製品を取り扱う量販店で2月上旬より発売する。店頭予想価格は160,000円前後の見込み。


HP Slate7 Extreme

日本HP、Tegra 4とAndroid 4.2搭載の7型タブ「HP Slate7 Extreme」

HP Slate7 Extreme

Tegra 4とAndroid 4.2を搭載した7型Androidタブレットだ。直販サイト「HP Directplus」および大手量販店にて1月下旬より発売する。店頭予想価格は24,800円前後の見込み。

好評な前モデル「HP Slate7」の後継となり、SoCがARM A9 Dual Core(1.6GHz)からNVIDIA Tegra 4(1.8GHz)となった。これにより、CPU性能で約230%、GPU性能で約130%のパフォーマンスアップを果たしたという。メモリはDDR3L 1GB、ストレージは16GB eMMC、7型のタッチ液晶ディスプレイはIPS方式で解像度が1,280×800ドットだ。ペン先が2mmと細いパッシブ式のスタイラスペンが付属する。


HP ENVY15

日本HP、Haswell+Keplerでエンタメ指向の15.6型ノートPC「HP ENVY15」

HP ENVY15

PCゲームやエンターテインメント指向のハイスペック15.6型フルHDノート。本体のトップカバーとパームレストにアルミを採用し、さらにトップカバーはシルキー・ラバーコーティングによって持ちやすくなっている。1月10日より直販サイト「HP Directplus」限定で発売しており、価格は上位モデルが96,810円より、下位モデルが79,800円より。

上位モデルはCPUがIntel Core i7-4702MQ(2.2GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB(4GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD+24GB mSATA SSD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GT 750M 4GB。下位モデルはCPUがIntel Core i5-4200M(2.5GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB(4GB×1)、ストレージが750GB SATA HDD+24GB mSATA SSD、グラフィックスがNVIDIA GeForce GT 740M 2GB。


HP Pavilion11 x2

日本HP、直販59,850円からのデタッチャブル11.6型ノートPC

HP Pavilion11 x2

タブレットとノートPCの1台2役に使えるデタッチャブルタイプの11.6型ハイブリッドPC。直販モデルは1月下旬の発売、量販店モデルは2月中旬の発売となる。

量販店モデルの本体カラーはスパークリングブラックで、CPUがIntel Core i5-4202Y(1.6GHz)、メモリがDDR3L-1333MHz 4GB(4GB×1)、ストレージが128GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics 4200(CPU内蔵)。店頭予想価格は110,000円前後の見込み。

直販モデルの本体カラーはフライヤーレッドで、CPUがIntel Celeron N2810(2.0GHz)、メモリがDDR3L-1066MHz 2GB(2GB×1)、ストレージが64GB SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。最小構成価格は59,850円。


HP 15 TouchSmart

日本HP、実売約70,000円のタッチ対応15.6型ノートPC「HP 15 TouchSmart」

HP 15 TouchSmart

タッチ対応でコストパフォーマンスに優れたエントリークラスの15.6型ノートPC。量販店にて2月中旬より発売する。店頭予想価格は70,000円前後の見込み。

CPUはIntel Celeron N2810(2.0GHz)、メモリはDDR3L-1600 4GB(4GB×1)、ストレージは750GB SATA HDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスはIntel HD Graphics(CPU内蔵)。

HP Pavilion10 TouchSmart

日本HP、AMD「Temash」搭載で34860円からのタッチ対応10.1型モバイルノート

HP Pavilion10 TouchSmart

タッチ対応の10.1型コンパクトノートPC。本体カラーは、シルバー/ブラックとホワイト/ブラックの2色を用意。直販モデルは34,860円からで1月中旬の発売、量販店モデルは50,000円前後で2月上旬の発売となる。

直販モデルは、APUがAMD A4-1200(1.0GHz)、メモリがDDR3L-1066MHz 2GB(2GB×1)、ストレージが320GB HDD、グラフィックスがAMD Radeon HD 8180(APU内蔵)。量販店モデルはHDD容量が500GBとなり、さらにMicrosoft Office Home & Business 2013がプリインストールされる。

HP Pavilion15

日本HP、IntelモデルとAMDモデルが選べる15.6型スタンダードノートPC

HP Pavilion15

IntelモデルとAMDモデルが選べる15.6型スタンダードノートPC。直販サイト「HP Directplus」で販売し、価格は「HP Pavilion 15-n200(Intelモデル)」が54,600円より(1月中旬発売)、「HP Pavilion 15-n200(AMDモデル)」が45,990円より(1月10日発売)。

Intelモデルはスペックの違いで3機種をラインナップ。最上位モデルは、CPUがIntel Core i7-4500U(1.8GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB(4GB×1、最大12GB)、グラフィックスがNVIDIA GeForce GT 740M 2GB、ストレージが1TB ハイブリッドHDD(8GBフラッシュメモリ内蔵)、光学ドライブがブルーレイROM。価格は79,800円より。

AMDモデルもスペックの違いで2機種をラインナップ。上位モデルは、APUがAMD A6-5200(2.0GHz)、メモリがDDR3L-1600 4GB(4GB×1、最大8GB)、グラフィックスがAMD Radeon HD 8670(APU内蔵)、ストレージが1TB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチ。価格は52,080円より。

HP 15

日本HP、4万円台前半からの15.6型ノートPC - IntelモデルとAMDモデルを用意

HP 15

こちらもIntelモデルとAMDモデルが選べる、エントリークラスの15.6型ノートPC。Intelモデルは量販店、AMDモデルは直販サイトで販売する。価格はIntelモデルが60,000円前後(2月中旬発売)、AMDモデルが42,840円より(1月中旬発売)。

Intelモデルは、CPUがIntel Celeron N2810(2.0GHz)、メモリがDDR3L-1600MHz 4GB(4GB×1、最大16GB)、ストレージが500GB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。

AMDモデルは、APUがAMD E1-2100(1.0GHz)、メモリがDDR3L-1333MHz 4GB(4GB×1、最大8GB)、ストレージが500GB HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがAMD Radeon HD 8210(APU内蔵)。

HP Pavilion22 TouchSmart

日本HP、柔軟にBTOできるタッチ対応21.5型フルHD液晶一体デスクトップPC

HP Pavilion22 TouchSmart

タッチに対応した21.5型フルHD液晶ディスプレイ一体型のオールインワンPC。直販サイト「HP Directplus」で販売し、BTO対応の東京生産モデルとなる。最小構成価格は64,890円。

最小構成時、CPUはIntel Pentium G3220T(2.6GHz)、メモリはPC3-12800 4GB(4GB×1)、ストレージは500GB SATA HDD、光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)。

HP 20 / HP 18

日本HP、4万円台からの液晶一体デスクトップPC - 18.5型と20型の2モデル

HP 20

HP 18

液晶一体型のオールインワンPCで、「HP 20」は20型の液晶ディスプレイ、「HP 18」は18.5型の液晶ディスプレイを搭載する。前者は量販店を通して2月上旬より発売し、店頭予想価格は70,000円前後。後者は直販モデルで価格は45,990円より。

HP 20は、APUがAMD E1-2500(1.4GHz)、メモリがPC3-12800 4GB(4GB×1)、グラフィックスがAMD Radeon HD 8240(APU内蔵)、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ。

HP 18は、APUがAMD E1-2500(1.4GHz)、メモリがPC3-12800 4GB(4GB×1)、グラフィックスがAMD Radeon HD 8240(APU内蔵)、ストレージが500GB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ。


HP Pavilion 500

日本HP、幅広いラインナップをそろえたミニタワーPC「HP Pavilion 500」

HP Pavilion 500

コストパフォーマンスに優れたミニタワーデスクトップPCで、Intelプラットフォームの量販店モデル/直販モデルと、AMDプラットフォームの直販モデルがあり、合わせて全5モデルのラインナップ。

量販店Intelモデルは、スペックの違いで3機種を用意。エントリーモデルは、CPUがIntel Core i3-4130(3.4GHz)、メモリがPC3-12800 8GB(8GB×1)、ストレージが1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)。店頭予想価格は75,000円前後。

直販Intelモデルの最小構成は、CPUがIntel Core i3-4130(3.4GHz)、メモリがPC3-12800 4GB(4GB×1)、グラフィックスがIntel HD Graphics 4400(CPU内蔵)、ストレージが500GB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ。価格は49,980円より。

直販AMDモデルの最小構成は、AMD A10-6700(4.3GHz)、メモリがPC3-12800 4GB(4GB×1)、グラフィックスがAMD Radeon HD 8670(APU内蔵)、ストレージが500GB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ。価格は45,990円より。