フランスのシトロエン・レーシングは、ヴェルサイユにあるテクニカルセンターにて、2014年度のモータースポーツプログラムの詳細を発表した。今回初めて世界ラリー選手権(WRC)と世界ツーリングカー選手権(WTCC)の2つのFIA世界選手権を同時に戦う。

シトロエン・レーシングが2014年の活動を発表した

シトロエン・レーシングはこれまでWRCに参戦し、マニュファクチャラーズタイトルを8回獲得するなど、輝かしい実績を残してきた。昨年7月、WTCCへの参戦を発表。前人未到のWRC9連覇を果たしているセバスチャン・ローブ選手もラリードライバーのキャリアに終止符を打ち、WTCCで戦うこととなった。

今回、WRCから撤退せず、WTCCとともに参戦することが発表された。34歳の北アイルランド出身のクリス・ミーク選手と、26才でノルウェー出身のマッズ・オストベルグ選手がステアリングを握る。マシンは4シーズン目の「DS3 WRC」。

WTCCにはセバスチャン・ローブ選手のほか、ローブ選手の先輩であるイアン・ミューラー選手、F1にもチャレンジした経験のあるホセ-マリア・ロペス選手の3人が、新開発マシンの「C-Elysee WTCC」に乗り込む。「C-Elysee WTCC」は速度と安定性に重点をおいたテストと開発が繰り返されているという。

また、シトロエンのモータースポーツ活動を反映した市販モデルとして、限定生産の「DS3 CABRIO RACING」が発表された。シリアルナンバーの付いたこのモデルは、昨年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードとフランクフルト・モーターショーで披露されたコンセプトカーを市販化したものだ。