1月10日スタートのドラマ『なぞの転校生』(テレビ東京系 毎週金曜 24:12~24:52)の制作発表記者会見が8日、東京・虎ノ門の同局で行われ、中村蒼、本郷奏多、桜井美南らが出席した。
同ドラマは、1970年代にNHKで映像化されたSFジュブナイルの傑作『なぞの転校生』(眉村卓原作)を、映像作家の岩井俊二が企画プロデュース、脚本を手掛けた作品。東西山高校2年の岩田広一(中村蒼)と香川みどり(桜井美南)の前に謎の転校生、山沢典夫(本郷奏多)が現れ、不思議な出来事が頻繁し始めるというストーリーだ。
SF好きの高校生役を演じた中村は「長澤監督と岩井さんとは初めてでしたが、撮影中、あまりテストとかせず、割りとすぐに本番でした。監督さんが求める仕事が出来るのか、最初は不安でしたけど、最後の方になって自分の集中力を高めてお芝居が出来ました。一定の緊張感が常にあって最終的には楽しめましたね」と回顧。同ドラマで演技初挑戦となった桜井美南は「私と似ているところがあって、そのままの演技ができました。クランクインの日はすごく緊張していたんですけど、監督さんやスタッフさん、キャストの皆さんが優しい言葉を掛けて下さり、今日というこの日を迎えられました」と感謝の言葉を口にしながら、「オープニングで泥を被るシーンがあるんですけど、泥を被るのは私の人生の中でも最初で最後だと思います(笑)。それに泣くシーンもかなり多く、いきなり泣いてと言われ、何を考えて泣けばいいのかと思いましたが、何とかやり切りました」と初演技に満足げだった。
企画プロデュースと脚本を担当した岩井俊二は、同ドラマがSF初挑戦。「実は、SFはやってはいたんですが、世に出る機会がなかったんです。裏でSFを相当書いていたんですよね。元々SFが大好きで眉村卓世代ですから、今回はツボのど真ん中です」とSF好きを明かしつつ、「第1話はほんのりと青春の雰囲気で始まりますが、その下には黒い闇世界があって、後半に行くほど自分のサド的なものが出てきます。予想しづらいドラマになっているので、是非最後まで楽しんで欲しいと思います」とアピールしていた。