1月18日と25日の2週にわたってNHK総合で放送する土曜ドラマ『足尾から来た女』(21:00~22:13)の試写会が8日、東京・渋谷の同局で行われ、尾野真千子、鈴木保奈美、柄本明が出席した。
明治末期を舞台に、日本初の公害となった足尾銅山の鉱毒で田畑を汚染された栃木県谷中村の娘、新田サチ(尾野真千子)が、田中正造(柄本明)の仲介で東京の女性活動家、福田英子(鈴木保奈美)宅に家政婦として派遣された史実を元にした同ドラマ。見知らぬ東京で石川三四郎や幸徳秋水ら社会主義者たち、さらには石川啄木や与謝野晶子など明治の多彩な人物と交わる中、サチの成長していく姿を描く。
主演の尾野は「現実のお話ですし教科書に載っているようなことなので、オファーが来た時は難しいのが来たと思いましたが、台本を読んだらサチ目線で私でも理解ができました。サチの思ったことが素直に胸に突き刺さり、今、これをやるべきだと思いました」と出演するまでの経緯を明かしつつ、「自分が出ておきながら、いい作品だと思います。本当にとてもいい出演者に恵まれ、いい出会いをさせていただきました。是非見ていただきたいですね」と作品の出来には自信を覗かせていた。
年明けの会見ということで、報道陣からの「お正月をどう過ごした?」という質問に尾野は「私は毎年実家で餅つきをします。それが私にとっての区切りというか、今年1年終わって来年頑張ろうというものなんです。なので今年はちゃんとお餅をついて食べてまいりました」と明かして「今年は今年で"ニュー真千子"として、何かまた違う"ニュー真千子"を見せられるように頑張ります!」と新年の抱負を。一方の鈴木は「大晦日は紅白を見て『あまちゃん』で泣きそうになりました。今年は今日が仕事始め。『足尾から来た女』で今年1年が始まったという感じですね」と話していた。