JR四国は17日、徳島県初の"電車走行"を記念した出発式を鳴門駅にて開催する。運行する電車は、近畿車輛が開発した非電化路線用充電型バッテリー車両「Smart BEST」。
「Smart BEST」は昨年12月5~9日に高徳線・鳴門線・徳島線で走行試験を実施。今年も1月14~17日に高徳線・鳴門線の徳島~鳴門間で、1月20日~2月7日(土日を除く)には徳島線徳島~阿波池田間で、それぞれ走行試験を行う予定だ。鳴門駅での出発式は1月17日13時以降に行われ、駅長の出発合図で鳴門駅13時30分発徳島行の試験列車を見送る。
また、徳島県在住者を対象に、出発式で使用する試験列車への試乗会も実施する。試乗区間は鳴門~徳島間。希望者は住所・氏名・電話番号・参加人員を明記し、JR四国徳島企画部までメールにて申し込む必要がある。抽選で20名が無料招待されるとのこと。
「Smart BEST」は、車両に搭載した発電装置を用いて自車内で充電する自己完結型の充電型バッテリー電車。大容量のバッテリー電源で駆動走行し、バッテリーが放電した分のみ小型のエンジン発電機により充電するしくみ。発電のためのエンジンを搭載しているが、駆動はモーターで行うため、電車と同等の加速・減速性能を発揮できるという。気動車と比べて環境負荷の軽減や保守の省力化、運転制御の高機能化などの効果も期待されている。