当然のことのように家事&育児サポートができるといいね!

子育てしながら仕事を続ける女性が増えた昨今、家事や育児への夫の積極的な参加は不可欠だ。「イクメン」や「カジメン」という言葉がもてはやされる中、妻は実際の夫をどのように評価しているのだろうか。前回に続き、子を持つ主婦に意見を聞いた結果をまとめる。

今回話を聞いた主婦の中で最も多かったのは、「夫はそこそこ家事、育児に参加している」という回答。しかし、協力的であると感じながらも妻たちの評価は結構厳しい。

「基本的にとても協力的。ただ、子供がうまれると、家事サポートも子育てサポートの一環であることにあまり気づいていない。家事も言うとやってくれるけど、本当は『今何をしたらいいか』と想像力を働かせて先回りしてやってほしい」(36歳会社員 5か月女児)。

「私が遅くまで外に出る仕事を受けたいときは、可能な限り、早く帰宅して子供の面倒を見ることはしてくれている。ただ、それを当たり前のこととは捉えていない様子。『してあげてる』感がある」(40歳ライター 11歳女児・7歳男児)。

「積極的に取り組んでくれているが、家事・育児も完全にシェアしたいと思っているので、私としてはまだまだ足りない。あと、夫が『俺、めっちゃ家事育児してる、頑張ってる、イケてる! 』と思っているところが腹が立つ」(36歳医療系専門職 3歳男児・1歳女児)。

以上のように、妻たちの不満は、家事や育児への参加や分担を夫自身がまだまだ「特別なこと」と思っていることに集中。妻が夫に求めるレベルは、完全なる平等な負担だが、実際にはボランティア気分で気まぐれな趣味感覚での参加や、責任感を欠いた態度になってしまっており、それがしゃくに障ることもあるようだ。

まずは夫の育成が必要??

一方、家事や育児への参加以前に、「育夫」が必要だという声も。「夫は以前は家事がまったくできなかったが、単身赴任になってから積極的になった。育児に関しては、オムツ交換や夜泣きの時にあやすなど積極的。ただ、本人が子供以上にとにかく手がかかる。物を壊すのが得意(?)で、電球の交換やドライバーやドリルなどが必要な日曜大工も一切できないから困る。おかげでこっちは一通りのことができるようになった」(38歳医療系専門職 6歳・1歳女児)。

その他、「7対3で私が家事育児を担っているので時々夫婦喧嘩する。私が育休をとったら夫のサボリが目立つようになり、現在は9対1」(40歳公務員 5歳女児・1歳男児)という声も。"育休3年"など育休制度が充実したところで、夫の家事・育児参加が進まなければ産後の女性の社会復帰が促進されない可能性もあると考えさせられる意見もあった。