Ca va? 缶です!

こちらがフランス製の高級サバ缶

世の中には色々な食べ物があるもので、百貨店の食品売り場をフラフラしていたら、1缶1,300円以上もするサバ缶を見つけてしまった。サバ缶って、そう、あのサバ缶だ。

一体どんなものだと思ったら、フランス産で、11種類もある。粒マスタードや蜂蜜&タイム、ガーリックチリクリーム、ペッパークリームといったフレンチレシピのソースをサバと組み合わせており、細長いフォルムの缶詰でおしゃれ感も増す。

製造はフランス・ブルターニュの「キャプテンクック」。1877年創業の老舗メーカーだ。伝統的な手法にこだわり、主な加工工程は手作業という。ふと裏面の原材料名表示ラベルを見ると……「ボンジュール! サバ(Ca va?)缶」となっている。ちょっと面白い。気になったので、試しに「はちみつちとタイム」、「ガーリックとファインハーブ」を食べてみた。

蜂蜜とハーブ風味のサバ缶

缶を開けてみると、サバの半身が2枚重ねて入っている。サバの身自体は、日本のサバ缶のように「どうしてこんなにもやわらかいの……」というすぐに崩れてしまようなやわらかさではなく、キュッと締まった感じ。驚いたのは、ソースがたっぷりと入っていること。ほんのりと甘くて後からふわっとタイムの香りが立つ上品なソースがかかっている。ブドウ酢も入っているので後味はしつこくない。

写真右が「はちみつとタイム」、左が「ガーリックとファインハーブ」

サバに蜂蜜?? と思われるかもしれないが、サバの味噌煮を考えれば、甘いソースとの相性も悪くないと気付くはずだ。サバの身を皿に盛ってソースをかけ、電子レンジで温めればフレンチの一品としても成立しそうなおいしさ。ソースが多いので、パスタと絡めてもいいだろう。

この通り、ソースたっぷり! 蜂蜜の甘みはほんのり程度で上品な味わい

今回は、フランス発のサバ缶ということでガレットの具材として使ってみた。生地にはそば粉を使っていないし、具材も冷蔵庫のあり物で済ませたのでなんちゃってガレットではあるが、ピーラーで削って炒めてハーブソルトで味付けした人参、クリームチーズ、スライスチーズ、玉子といったいたって普通の具材にこのサバ缶のサバとソースを合わせただけで、一気に「フレンチ度」が増した。これはかなりイケる。

フランスのサバ缶ということで、サバを使ってガレット風に仕上げてみた。サバ缶のソースもかけて仕上げれば、立派な"フレンチ風"の一品に

ワインのつまみにもぴったり

次に食べてみたのは「ガーリックとファインハーブ」。ガーリック風味のクリームソースにパセリやチャイブを加えたもので、はちみつとタイムに比べると全体的に濃いめの味付けなのでワインにあわせたい感じ。ガーリックの風味がしっかりときいていて、塩味も強め。でもクリームのソースがかかっているので、そのクリーミーさに包み込まれて優しい印象となっている。

ちなみに他には、「ほうれん草クリーム」「5種類のペッパークリーム」「カリブ風マリネ」「ルイユソース(ガーリックチリクリーム)」「カレー」「オゼイユソース」「ナスのオリーブオイルマリネ」「ミュスカデワインのマリネ」「粒マスタード」がある。購入は「メゾンイクス」のサイトでもでき、価格は各1,312円となっている。スタイリッシュなパッケージなので、自分用はもちろん、プレゼントにもぴったりだ。