アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也が、映画『ジョーカー・ゲーム』(2015年公開)で主演を務め、女優の深田恭子、俳優の伊勢谷友介が出演することが6日、明らかになった。

映画『ジョーカー・ゲーム』に出演する深田恭子(右)と伊勢谷友介 (C)操上和美

第30回吉川英治文学新人賞、第62回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞し、シリーズ累計70万部を突破した同名小説を原作に、映画『SR サイタマノラッパー』シリーズなどで知られる入江悠監督がメガホンを取る。舞台は、架空の第二次世界大戦前夜のアジア某国際都市。陸軍内に極秘に設立されたスパイ養成機関「D機関」に引き抜かれた嘉藤は、結城中佐から秘密文書「ブラックノート」の奪取を命じられる。日本、イギリス、ソ連、ドイツなど各国のスパイたちがあらゆる謀略と頭脳を駆使して繰り広げる"スパイゲーム"が、物語の軸となる。

亀梨が演じるのは、軍紀を破り極刑となりながらも「D機関」にスカウトされる嘉藤。オファーを受けた当時を、「もともと、原作を読んでいて映像化するならぜひ参加したいと思っていたので本当にうれしかったです」と振り返り、「スパイ役ということで学ぶ事はたくさんあるのですが、しっかり準備して撮影に挑みたいと思います」と気合十分。シンガポールやインドネシア・バタム島などの海外ロケも予定しており、「海外での撮影や、海外の方とのアクションシーンが初めてなのでとても楽しみにしています」と撮影を心待ちにしていた。

一方の深田は、「ブラックノート」の鍵を握る米国大使・グラハムの愛人・リン。「魔の都」と呼ばれる国際都市に潜入した嘉藤の前に大きな障害となって立ちふさがる。「こんなに動くアクションを私は経験したことがないのでリハーサルをしたときの自分の画をみたときに今までの自分にはないテンポで動いていたので驚きました」と語り、「クランクインまでにさらにご指導いただき、セクシーさやアクションを全身で表現できたらと思います」と意気込みのコメント。共演の亀梨については、「私がお芝居やアクションで飛び込んで行っても力強く受け止めてくれる方だという印象をうけました」と信頼を寄せている。

伊勢谷は、「D機関」の指揮を執る結城中佐役。「原作を拝見し、結城は演技で表現するのが非常に難しい人物だという印象を受け、お受けする事に怖さもありましたが、入江監督の演出が楽しみで、挑戦させていただく事になりました」と出演の経緯を明かし、撮影に向け「亀梨さんはまわりからとてもまじめな方だと聞いていて、共演することが楽しみです。芝居でどのくらいエネルギーを出してくれるのか今から期待しています。亀梨さん演じる嘉藤をカッコよく見せるためにも、私も脇でしっかり頑張っていきたいですね」と意欲を燃やしていた。

映画は2014年1月4日にクランクインし、国内3カ所(東京、茨城、栃木)、国外2カ所(シンガポール市内各所、インドネシア・バタム島)の撮影を経て、2月末に終了予定。2014年秋ごろの完成、2015年の公開に向けて作業が進められる。