ここ数年、メディアで取り上げられることも多いのが「ブラック企業」という言葉です。もともとはネット上で使われていた言葉ですが、過労死や人材使い捨てなど、さまざまな社会問題が広がるにつれて、一般でも使用されるようになってきました。大賞は逃したもの、2013年の流行語としてノミネートもされた、この言葉。皆はどう使っているのでしょうか。
Q.「ブラック企業」という言葉を使ったことがありますか?
よく使っている 8.0%
使っている 16.4%
あまり使っていない 42.0%
使っていない 33.6%
■使っている人の意見
よく使っている
・「自分の所属する会社が残業代が出ない、自費で接待を強要される、人を育てる気が無いという風土なので、自虐的に使うことがある」(28歳男性/団体・公益法人・官公庁/技術職)
・「働いていて疲れているし、給料が安かったときにギャグで」(29歳男性/運輸・倉庫/技術職)
・「わが社、ブラック企業です。超パワハラの宝庫です」(34歳男性/機械・精密機器/営業職)
・「薄給で、サービス残業ばかりある会社に勤めたことあり、会社のみんなで『ブラック企業だね…』と言いながら励まし合っていた。」(29歳女性/学校・教育関連/専門職)
使っている
・「雑談で、労働基準法に違反していそうな企業の話題になった時に」(29歳女性/金融・証券/秘書・アシスタント職)
・「就職の時にブラック企業かどうか調べていた」(29歳女性/電機/事務系専門職)
・「残業時間が月100時間を越えることが続いて、残業代が支払われない時にこの会社は『ブラック企業』だとよく同僚と話していた」(30歳男性/情報・IT/技術職)
・「長時間の労働を強いられたり、コンプライアンスに問題のある企業」(30歳女性/不動産/事務系専門職)
■意味は?
「ブラック企業」とは、労働者を酷使し、使い捨てにする企業のことを意味します。多すぎる残業を課す、残業代を支払わない、薄給など、さまざまな悪条件を整え、従業員を自主的に辞めさせようと画策する会社のこと。採用人数が多く、離職率が高い場合、ブラック企業にあてはまるケースが多いようです。
2000年代後半から多用されるようになったのは、大手企業内の過労死問題などがクローズアップされたため。若者の安定雇用を妨げる新たな社会問題として捉えられています。
ここ数年で一気に認知度が高まった「ブラック企業」という言葉は、就職活動時や転職活動時に使われることが多いようです。また、自分が勤めている会社の就労環境が劣悪であることをやゆして、「ブラック企業」という言葉を使うことも。問題を大事にするためだけでなく、ギャグや仲間との連帯感を高めるためにも使われているようですね。ちなみに「ブラック企業」の反意語は「ホワイト企業」です。ビジネスライフをより充実させるためにも、ぜひ「ブラック企業」の数を減らし、「ホワイト企業」を増やしたいもの。この言葉を使う人が0%になるのが、理想なのかもしれません。
調査時期: 2013年12月11日~2013年12月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男性230名 女性270名
調査方法: インターネットログイン式アンケート